タイトル |
促成栽培におけるピンク系アジサイの栽培管理と花色発現 |
担当機関 |
群馬県園芸試験場 |
研究期間 |
1997~1998 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1998 |
背景・ねらい |
アジサイは栽培管理条件により花色が変化し易く、特にピンク系アジサイの「ミセスクミコ」は鮮明な桃色が発現しにくい品種である。そこで、培養土をピートモス主体とした、C鋼-ひも給水方法底面給水栽培において、開花期の液肥濃度および栽培温度など栽培管理が生育・開花および花色発現に及ぼす影響を検討する。
|
成果の内容・特徴 |
- 設定温度15~33℃の範囲では、開花期の温室内の気温が低いほど、開花期は遅延するが、花色は濃く鮮明になる。また、花色は夜温を低く管理するだけでも良好となる(表1)。
- 開花期の昼温は24℃が良く、それより高くても低くても花房径は小さくなる(表1)。
- アジサイの管理温度は、日中最高気温24℃、最低夜温18℃、萼片着色直前から最低夜温を12℃にすることで生育も遅れず花色の良いものが生産できる(表1、表2)。
- 促成開始2週間目から2週間の液肥(窒素)濃度は、50ppm、次の3週間は75ppm程度が適当で、これより低いと花房径が小さくなり、高いと花色が不良となる(表2)。
- 促成開始後7週目から萼片着色直前までの液肥(窒素)濃度は、100ppm 程度が適当で低いと花房径が小さくなり、高いと花色が不良となる(表2)。
- 萼片着色直前からは、水のみの給液が良く、液肥(窒素)施用により花色が薄くなる傾向である(表2)。
|
成果の活用面・留意点 |
- 温室内夜温は低いほど花色の発現が良くなるが、10℃以下に下げると萼片が正常に生育しないなどの障害が発生するので12℃程度は確保する。
|
図表1 |
 |
図表2 |
 |
カテゴリ |
あじさい
栽培技術
品種
|