縦型ノズルを利用した自然仕立て茶園の効率的防除

タイトル 縦型ノズルを利用した自然仕立て茶園の効率的防除
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 てん茶の自然仕立て園では、縦型ノズルを使用して防除すると葉裏や茶樹の下部への薬液の付着が良くなり防除効果を高めることができる。さらにタンク、動力噴霧機を積載した自走散布機を使用した場合、薬液量及び防除作業時間を半減できる。
背景・ねらい てん茶栽培の自然仕立て園では、摘採後の5月下旬から6月上旬に中切り更新を行い、その後11月まで枝条を生育させる。この間に枝条は1m程度伸び、樹高が 1.5mと高くなるため人力での防除作業がしにくく、薬液量も10a当たり300?以上必要となる。そこで、縦型ノズルを取り付けた自走散布機(写真)により防除の効率化を図った。
成果の内容・特徴
  1. 縦型ノズルによる薬剤散布は、薬液の付着範囲が広く、特に茶樹の下部への付着程度が高い(図1)。
  2. チャノキイロアザミウマに対する防除効果は、縦型ノズルによる散布が人力散布に比べて高く、葉裏に寄生しやすい害虫の防除には適している(図2)。
  3. 自走散布機による散布薬液量は、人力散布の半分程度で良い(図1)。
  4. 自走散布機の散布に要する時間は、人力散布作業に比べて半減できる(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 自走散布機の使用には、走行通路の整備や茶棚支柱の設置位置、旋回用枕地の確保等、操作性、安全性に対する条件整備が必要である。
図表1 215830-1.gif
図表2 215830-2.gif
図表3 215830-3.gif
カテゴリ 病害虫 害虫 てん茶 防除 薬剤

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