タイトル |
コーンカッタを改造した条桑刈取機 |
担当機関 |
群馬県蚕業試験場 |
研究期間 |
1998~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
飼料用トウモロコシの刈り取りに使われている歩行型のコーンカッタに刈刃交換など必要最小限の改造を加え、条桑刈取機を開発した。本機は春蚕期と夏蚕期の基部伐採収穫および春切作業に利用できる。
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背景・ねらい |
春蚕期の機械収穫桑園で用いる基部伐採型の条桑刈取機は、現在市場に皆無の状況である。そこで、他作物の収穫作業で用いられている機械に、必要最小限の改造を加えた、条桑刈取機を開発し、安定的な機械の供給と条桑収穫作業の機械化・効率化を図る。
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成果の内容・特徴 |
- 本機の改造箇所は、刈刃をチップソーに交換、ガイドおよびプーリーの取り替えの3ヶ所である。改造部品の取り付けは農家でも容易におこなえる(表1)。
- 地際での伐採が可能な機械収穫桑園において、春蚕期(夏切桑園)および夏蚕期(春切桑園)の基部伐採収穫ならびに春切作業に利用できる。
- 適応条長は最長条長の平均が春蚕期は120cm以上、夏蚕期は150cm以上。畦間は0.8m以上で導入が可能である。
- チップソーで基部を伐採された条桑は、搬送チェーンにより側方に送られ、一定量蓄えられた後に放出される。走行しながら、任意の量の条桑を圃場面に置いて行くことが可能で、刈り取り後の条桑の収集や結束の作業が効率的に行える(図1)。
- 群馬県内の農機具会社から、本体及び作業機、必要な改造部品を購入できる(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 現在普及している条桑刈取機と本機を組み合わせることによって、年間を通した条桑刈取作業の機械化が可能となる。
- 高い仕立の桑園や、立て通しの桑園では使用できない。本機の導入に当たっては、適応範囲をよく理解し、桑園の改造等によって無理のない機械利用を指導する。
- 本機(本体)にはコーンカッタ、ロータリーモア等、数種類の作業機が用意されている。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
機械化
桑
飼料用作物
とうもろこし
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