地理情報システムを利用した農地管理システム

タイトル 地理情報システムを利用した農地管理システム
担当機関 長野県農業総合試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 農地流動化や農作業受委託の斡旋・調整等を支援する、地理情報システムを利用した農地管理システムを開発した。このシステムは、パソコンで地図作成や農地情報等の入力を行い、検索条件に応じて圃場図の色分け表示ができる。
背景・ねらい 担い手支援センターや農業公社など地域営農システムの中核的組織では、遊休荒廃農地の解消、意欲的な農家への農地集積等を進めるため、農地貸借や作業受委託の斡旋・調整が重要な業務となっている。こうした業務の推進には、貸し手・借り手の意向や圃場条件等のデータの把握が不可欠で、従来それらは帳簿等で管理されてきた。しかし担い手農家に的確に農地を斡旋するには、圃場の配置や土地利用の状況等を地図に色分け表示するなど、データの視覚的把握が効果的であり、それらをパソコンで行えるシステムを開発する。
成果の内容・特徴
  1. 農地貸借・作業受委託の斡旋・調整業務や土地利用等の管理を支援するため、農地情報と地図情報を一体的に管理できる、地理情報システムを利用した農地管理システムを開発した。
  2. 本システムはVisual Basicで作成した農地管理専用のカスタムアプリケーションソフトで、地理情報システムとしてSIS ver4、データベースソフトとしてAccess97を用いた。
  3. 本システムは作図機能を持ち、ユーザーが圃場図の作成や圃場の形状変更を行える。
  4. 入力するデータは、所在地、地目、面積、所有者等の農地基本情報以外に、貸借、作業受委託、土地利用、土壌診断、売渡・貸付の意向、農家情報、農業者情報等、利用目的に応じてユーザーの任意で入力できる。
  5. 営農現場では、一筆の圃場を複数の農業者が耕作する場合も少なくないことから、一筆の圃場を2つ以上に分けて貸借を行う場合にも対応できる。
  6. 地図上で一つの圃場を選択すると、その圃場の各種データを表示できる。また、農地・農家・農業者情報の検索結果に応じて、圃場ごとに色分けに表示したり印刷できる。
  7. 本システムはデーターベースとしての機能を持つことから、農地貸借や作業受委託の管理に必要な、貸借期限の終わる圃場の抽出、貸借・作業受委託面積の項目別集計、小作料や作業料金の計算等の事務処理も併せて行える。
成果の活用面・留意点
  1. 本システムは表1・表2の稼働環境及びソフトウェアが必要である。また付属のマニュアルの内容に従うこと。
  2. 本システムは、農地売買・貸借の斡旋・調整、農地貸借の管理、作業受委託の斡旋・調整、土地利用状況の把握、圃場一筆ごとのアンケート結果等ユーザー独自情報の管理、等の業務を行う担い手支援センター、公社、市町村、JA、普及センター等での利用が有効である。特に、農地貸借や農作業受委託の希望等を圃場図にカラー表示・印刷することにより、農地流動化や作業受委託の斡旋・調整を支援できる。
図表1 215857-1.gif
図表2 215857-2.gif
図表3 215857-3.gif
図表4 215857-4.gif
カテゴリ カラー 管理システム データベース 土壌診断

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