水田における被覆尿素肥料を対象としたリアルタイム溶出予測システム

タイトル 水田における被覆尿素肥料を対象としたリアルタイム溶出予測システム
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1998~2000
研究担当者
発行年度 1998
要約 水稲栽培に施用される被覆尿素肥料を対象にアメダス気温データを利用したリアルタイム溶出予測システムを開発した。普及センターの端末での情報取り出しが可能で、溶出率及び溶出開始日が1kmメッシュ図として階調表示される。
背景・ねらい 愛知県では、水稲作付面積の約40%(平成10年度)で被覆尿素を利用した全量基肥栽培が普及するに至っているが、年次によっては施肥修正による収量増が見込まれる場合がある。しかし、導入農家がその肥効を知る手だては葉色からの判断しかなく、一部農家からは、「いつ頃、どのくらいの成分が供給されるのか」という問い合わせがよせられる。
そこで、栽培地でのアメダス気温1kmメッシュデータを用いた溶出率推定法(平成8年成果情報)を、県内で既に稼働している農業気象メッシュ情報システムの一部として組込み、リアルタイム情報発信を試みる。
成果の内容・特徴
  1. 水稲栽培に利用される被覆尿素肥料を対象にアメダス気温データを利用したリアルタイム溶出予測システムを構築した。場内ホストコンピュータを用い、気象情報会社からのアメダスデータ受信、メッシュ気象データ及び溶出予測データの演算が毎日行われ、翌朝9時には、電子掲示板に最新情報が掲載される(図1)。
  2. 溶出予測情報は、溶出率(当年、平年対比、前年対比)及び溶出開始日(シグモイドタイプ肥料のみ)が1kmメッシュ図として階調表示される。表示は地域拡大が可能であり、任意の1kmメッシュを選択することで数値データを端末で確認できる(図2)。
  3. 中山間から山間地域での適合度は低いものの、本県の水田の85%以上を占める標高0~100m程度の平坦から丘陵地域では溶出率をほぼ正確に予測できる。特に情報依頼の多いシグモイドタイプ肥料の溶出開始時期は0~+3日程度の予測誤差である(図2,図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 対象は全量基肥肥料に配合されているLP40、LP70、LP100、LP140、LPS80及びLPSS100であるが、パラメータ追加により、増やすことができる。
  2. 適応地域は標高0~100m程度の平坦~丘陵地域である。
  3. 情報伝達は普及センター端末までで、農家への開示は文書、口頭で行う必要がある。
図表1 215905-1.gif
図表2 215905-2.gif
図表3 215905-3.gif
カテゴリ 肥料 水田 水稲 施肥 中山間地域

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