産業用無人ヘリコプターを利用したアスパラガス液剤少量散布防除技術

タイトル 産業用無人ヘリコプターを利用したアスパラガス液剤少量散布防除技術
担当機関 長野県農業総合試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 茎葉が繁茂して薬液が株内まで到達しにくい露地栽培のアスパラガス防除において、産業用無人ヘリコプター(R-50,R-MAX)による液剤少量散布は株内まで均一散布が行え、作業能率は7~11分/10aと高い。
背景・ねらい 生産者の高齢化が進みつつあるアスパラガス栽培の防除作業は、茎葉が繁茂している時期に行うため、薬液が株の内部まで届きにくい。そこで、主に水稲で利用されている産業用無人ヘリコプターによる少量散布防除技術により、アスパラガス防除の省力化と受委託化を図って生産者の防除労力を軽減するとともに、産業用無人ヘリコプターの利用面積を拡大する。
成果の内容・特徴 1産業用無人ヘリコプターによる液剤少量散布技術ではアスパラガスの茎葉が繁茂している状態でもメインローターによるダウンウォッシュ効果で株内までよく薬剤が到達する(表1、表2)。
2散布作業は飛行高度3~5m、3回以上の重ね散布を基本とする。うねに対する飛行方向、飛行位置に関わらず、ほぼ均一な散布ができる(表1、表2)。不整形ほ場や傾斜地ほ場では安全や均一散布のために飛行経路を臨機応変に選択する。
3産業用無人ヘリコプターによるアスパラガス防除の10a当たり散布時間はR-50で約11分、薬液搭載量が多いR-MAXで7~8分(表3)と、人力散布(動噴、2人作業)の約1時間に比べて高能率である。
成果の活用面・留意点 1これまで困難だったアスパラガス防除の受委託が可能となるので、高齢生産者への生産支援と産業用無人ヘリコプターの利用面積の拡大ができる。
2作業にあたっては「無人ヘリコプター利用技術指導指針」を尊守し、「産業用無人ヘリコプターによる実施者のための病害虫防除の手引き」(農林水産航空協会)等を参考にする。
3アスパラガスほ場は見通しがきかない場合があるため、作業にあたっては特に安全に注意し、事前通報など地域での取り組みが望ましい。
4登録農薬は「Zボルドー」(平成11年1月現在)である。
図表1 215924-1.gif
図表2 215924-2.gif
図表3 215924-3.gif
カテゴリ 病害虫 アスパラガス 傾斜地 省力化 農薬 病害虫防除 防除 薬剤

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