タイトル |
卸売市場におけるメロン・スイカ・イチゴ・トマトの品質評価重要度 |
担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
メロン、スイカ、イチゴ、トマトを対象に、関東、東海、関西の卸売市場における品質評価基準の重要度を分析したところ、甘味の重要度が高い。また、卸売市場間での評価基準重要度の差異も認められることから、出荷地域の市場に応じた産地の品質対応が重要である。
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背景・ねらい |
卸売市場における果菜類の品質ニーズに応じた非破壊品質評価法の開発や品質評価基準の策定を行うため、メロン・スイカ・イチゴ・トマトの嗜好性に関する品質評価基準の重要度をAHP(階層化意思決定法)の計算法を用いた一対比較法により分析する。また、この中で関東、東海、関西の卸売市場における品質評価の差異についても解析を行う。
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成果の内容・特徴 |
- 嗜好性に関する品質評価階層の第2レベル(図1、図2、図3、図4の上段グラフ)ではメロン・スイカ・イチゴ・トマト4品目すべてにおいて、色、外観形状、香り(スイカは打音)に比較して食味の重要度が高い。
- 第3レベル(図1、図2、図3、図4の下段グラフ)では、メロン・スイカ・イチゴ・トマト4品目すべてにおいて、甘味の重要度が最も高い。この他メロンでは肉質舌触り、果皮色、スイカでは肉質舌触り、果肉色、イチゴでは肉質舌触り、果色、トマトでは肉質舌触りの重要度が高い。
- 地域別の卸売市場において、評価が異なる基準が認められる。メロンでは大阪で外観形状、ネットの状態の重要度が低く、スイカでは愛知で形の重要度が低く傷の重要度が高い。また、イチゴでは大阪で色、果色の重要度が高く、トマトでは愛知で傷の重要度が高くなっている。
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成果の活用面・留意点 |
- 卸売市場における食味の評価、特に甘味の重要度が高いことから、産地において非破壊品質評価技術などを活用した卸売市場出荷を進めることが重要である。
- 卸売市場間で重要度が異なる評価要因があることから、産地は市場評価特性の十分な把握を行う必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
いちご
出荷調整
すいか
トマト
評価基準
評価法
メロン
良食味
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