タイトル |
水稲「あさひの夢」の奨励品種採用 |
担当機関 |
栃木県農業試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
強稈、良質、多収、良食味で縞葉枯病抵抗性の中生種「あさひの夢」を奨励品種に採用し、県中南部の縞葉枯病発生地帯を中心に導入して、栃木県産米の良食味化を図る。
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背景・ねらい |
「月の光」は県南の麦跡栽培地帯を中心に水稲作付面積の11.6%を占めている。本品種は、縞葉枯病抵抗性で倒伏に強く多収であるものの食味が劣る。そこで、中生品種「月の光」に代わる良質多収、良食味、縞葉枯病抵抗性の品種を採用し、栃木県産米の良食味化と安定生産を図る。
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成果の内容・特徴 |
「あさひの夢」(愛知70号//愛知56号/愛知65号)は、「月の光」と比較して次のような特徴がある。
- 出穂期は1~2日、成熟期は2~3日遅い中生種である。
- 稈長はやや短く、穂長は同程度である。穂数はやや多い。
- 耐倒伏性は同程度に強い。
- 早植栽培、普通植栽培ともに多収である。
- 千粒重は同程度で、品質・等級は同程度に優れる。
- いもち病は同程度で葉いもちは「やや強」、穂いもちは「強」、白葉枯病はやや弱く「中~やや弱」である。
- 縞葉枯病抵抗性である。
- 耐冷性は同程度で「弱」である。
- 食味は「月の光」より優り、また、「初星」よりやや優る良食味である。
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成果の活用面・留意点 |
- 普及地帯及び面積は、県中南部の縞葉枯病発生地帯を中心に8,000ha。
- 栽培性に優れるが、多肥栽培では食味の低下及び倒伏の恐れがあり、また早い追肥は屑米が多くなるので避ける。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
いもち病
縞葉枯病
水稲
多収良食味
抵抗性
品種
良食味
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