愛知式不耕起直播における鳥害回避策

タイトル 愛知式不耕起直播における鳥害回避策
担当機関 愛知農業総合試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 愛知式不耕起播種機による直播栽培では、播種前の冬季代かきと作溝輪の改良(播種溝開口部を2cmに狭める)によって覆土が不十分な場合でも鳥害回避が可能となる。
背景・ねらい これまで、出芽期の鳥害は、水稲直播栽培の普及拡大を阻害する大きな要因のひとつになってきた。そこで、愛知式不耕起播種機による直播栽培での鳥害回避策を確立し、水稲直播栽培の飛躍的な普及拡大に資する。
成果の内容・特徴
  1. 完全不耕起や浅耕では播種深度が浅く覆土が不十分となりやすいため、播種直後から出芽までの間スズメ、ハト、カラス等の食害を受ける(図1、図2、表1)。また、播種深度が2~2.5cmより浅い場合、出芽した幼苗が種子とともに抜き取られる(表1、図3)。
  2. 播種前処理として冬季代かきを実施すると、播種精度が著しく高まり播種深度が3~5cmと深く確保される(図4)ため鳥害が少ない(図2)。
  3. 愛知式不耕起播種機の作溝輪を改良し播種溝の開口部を2cm(従来は3cm)と狭めることにより、播種後覆土が不十分の場合でも鳥害回避が可能となる。平成9年度(開口部3cm)には覆土が不十分な場合、調査ほ場の2~3%で堀り取りや抜き取りなどによる鳥害が発生し裁培の継続が不可能となった。しかし、平成10、11年(開口部2cm)にはそうしたほ場は皆無であった(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 播種前処理が夏・秋季代の場合でも冬季代かきと同様に播種精度が確保されるので、鳥害回避が可能である。
  2. 作業分散の必要から2月中旬から4月上旬に播種期を早めても鳥害の心配はない。
図表1 215962-1.gif
図表2 215962-2.gif
図表3 215962-3.gif
図表4 215962-4.gif
図表5 215962-5.gif
カテゴリ 直播栽培 水稲 鳥害 播種

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