| タイトル |
豚の周排卵期における深部腟内電気抵抗値を指標とした人工授精技術 |
| 担当機関 |
長野県畜産試験場 |
| 研究期間 |
1997~1999 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
離乳後の母豚における深部腟内電気抵抗値を連日測定し、その値が最低となる時期を基準に授精時期を決定して液状精液を注入する「1発情期1回授精」による受胎率は、自然交配と遜色なく、産子数も良好である。
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| 背景・ねらい |
最近、豚の人工授精技術が著しく改良され、広く普及しつつある。今後の繁殖豚飼養管理技術として、液状精液による人工授精がさらに確固たる位置を占めるため、授精適期を簡易かつ的確に把握する技術の確立が望まれる。豚の深部腟内電気抵抗値(VER値)は、発情周期に連動して変動しており、その値を連日測定することにより、離乳後の母豚における発情開始時期の特定に用いることが可能であることを認めた(平成10年度研究成果情報)。そこで、VER値を指標とした液状精液による授精試験を実施し、1発情期1回授精による人工授精技術の可能性を検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 離乳後のLW種母豚35頭に対し、液状精液による人工授精を実施した。VER値の測定には市販の牛用測定器を用い、離乳後毎日、朝の給餌時に測定した。授精は、VER値が最低となった時期を基準日(Day0)とし、Day1(翌日)、Day2(2日後)、Day3(3日後)の各々の時期に1回のみ、37℃に加温した液状精液により人工授精を実施した。なお、対照区は発情期間中連日自然交配とし、発情は試情により確認した。
- 受胎率は、対照区が85.7%で最も高く、次いでDay2授精区において83.3%と良好であった。また、Day1授精区は77.8%、Day3授精区では71.4%であったが、各試験区間に有意差は認められなかった(表1)。なお、発情期間、精子活力、妊娠期間および産子数については顕著な差は認められず、特に産子数は良好な状態であることが確認された(表1)。3.供試豚の発情開始時期はDay1が最も多く、次いでDay2が多かった。このことは、平成10年度研究成果情報で示したように、VER値が最低となった翌日か2日後に発情が開始される傾向であることが確認された(図1)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 離乳後のVER値を連日測定により、比較的容易に発情開始時期の推定が可能となる。
- 授精時期の絞り込みにより、授精業務の省力化に活用できる可能性がある。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
飼育技術
省力化
繁殖性改善
豚
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