タイトル |
育成期の制限給餌による鶏卵ハウユニットの低下抑制 |
担当機関 |
群馬県畜産試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
白色卵用鶏の2銘柄について、育成期に制限給餌を行ったところ、産卵後期(65週齢)のハウユニットの低下が抑制された。
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背景・ねらい |
鶏卵の品質の指標になっているハウユニットは産卵後期になると低下することが知られている。かつて、褐色卵用鶏で育成期に飼料給与量を制限したところ、ハウユニットの低下を抑制する効果が認められた。そこで今回、県内で普及している白色卵用鶏2銘柄を使用して、ハウユニットの低下抑制に効果的な制限給餌法について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 県内で普及している白色卵用鶏の2銘柄(A,B)を使用して、表1のような制限給餌を試みたところ、銘柄Aでは140日齢まで20%制限の、銘柄Bでは140日齢まで10%制限の制限給餌を行うことで、産卵後期(65週齢)の加齢に伴うハウユニットの低下を抑制する効果が認められた。効果的な制限給餌法は2銘柄間では異なり、制限給餌処理と銘柄との要因間に交互作用が認められた。(表1、表2、表3)
- 制限給餌による産卵成績・飼料要求率への大きな影響は見られなかった。
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成果の活用面・留意点 |
- ハウユニットの高い鶏卵を生産するには、まず遺伝的にハウユニットの良好な鶏種を選定するとともに、産卵後期の加齢に伴うハウユニットの低下を抑制するためにはその鶏種に合った制限給餌を行うことが最も効果的と思われる。
- 今回試験に使用した鶏は、毎年行っている経済能力検定の結果から、ハウユニットが優れている銘柄A、経済性に優れている銘柄Bを選択した。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
鶏
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