| タイトル |
アマニ油脂肪酸カルシウムの飼料添加による含有α-リノレン酸の強化 |
| 担当機関 |
三重県科学技術振興センター |
| 研究期間 |
1999~2000 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
α-リノレン酸を脂肪中に50%以上含むアマニ油脂肪酸カルシウムを肉豚後期配合飼料に出荷前2週間3%添加、さらに脂肪軟化防止のためカポック油粕を1.5%添加して肉豚に給与することにより、一般の豚と比べ脂肪を軟らかくすることなくロース可食部のα-リノレン酸は2.6~5倍となり、実用的なα-リノレン酸強化が可能となる。
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| 背景・ねらい |
ストレス社会、食生活の変化が慢性アレルギー、脳や心臓血管系、腫瘍疾患増大の要因とされ、これ等の不安から食品に対し、生命活動の調節という第3機能への関心が強くなっている。豚肉について、品質を低下させることなく抗ガン、抗アレルギー作用を有するといわれているα-リノレン酸の賦与強化を図る。
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| 成果の内容・特徴 |
- アマニ油脂肪酸カルシウムはやや嗜好性を低下させるが、3%添加では採食性はそれほど低下せず、7日間で一日当たりの飼料摂取量はほぼ同じとなる。その結果、2~4週間の給与期間中の増体重も低下しない。
- α-リノレン酸は皮下外層&st;内層<筋間<筋肉<腎脂肪と体の中心部に近いほど移行度合いは大きく、3%2週間給与の可食部脂肪で2.6~5.0倍移行する(図1)。
- アマニ油脂肪酸カルシウムの摂取量の増加により皮下内層脂肪中α-リノレン酸量が直線的に増加する(図2)。
- 抽出脂肪の屈折率は豚体脂肪硬度と正の高い相関がある。豚体脂肪中にα-リノレン酸が増加することにより、脂肪の屈折率は直線的に大きくなっている(図3)ことから、豚体脂肪が軟らかくなっていることが考えられる。アマニ油脂肪酸カルシウム3%4週間給与では軟脂傾向は認められないが、個体間のバラツキが大きいため、流通上の問題を考慮した場合、カポック油粕を1.5%程度併用し給与することで一般の豚脂と同様の脂肪硬度が期待できる(表1)。
- アマニ油脂肪酸カルシウム6%2週間添加給与では豚肉のフレーバーを中心とする食味がやや低下するが、3%2週間給与では差はない。
- n-6/n-3比はアマニ油脂肪酸カルシウム3%2週間給与で5.9、3%4週間給与で2.7となる。厚生省が適正としている摂取食物中のn-6/n-3比4.0程度を想定した場合、無給与の16~20と比べ大幅に改善される(表1)。アマニ油脂肪酸カルシウム3%、カポック油粕1.5%を出荷前2週間に添加する費用は肉豚1頭あたり約1,250円である。
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| 成果の活用面・留意点 |
本技術は、銘柄豚の高付加価値化で活用する。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
高付加価値
出荷調整
豚
良食味
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