イタリアンライグラスおよびヘアリーベッチによるワルナスビの生育抑制

タイトル イタリアンライグラスおよびヘアリーベッチによるワルナスビの生育抑制
担当機関 茨城県畜産試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 トウモロコシ播種時にイタリアンライグラスまたはヘアリーベッチを播種した場合、除草剤処理に比べて同等のトウモロコシ乾物収量を得ながら、優れたワルナスビの発生抑制効果がある。
背景・ねらい 近年、農耕地や草地での外来雑草の発生・蔓延が問題となっているが、その中でもワルナスビは、地下茎と種子で拡散し、しかも生育期間中の適当な除草剤がないため、今後飼料畑においてさらに発生が拡大することが懸念される。そこで、除草剤に依存しないでワルナスビを効果的に防除する方法として、トウモロコシ播種時にイタリアンライグラスまたはヘアリーベッチを播種し植被によって抑制する方法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. イタリアンライグラスまたはヘアリーベッチをトウモロコシと同時播種しすると、トウモロコシ収穫時のワルナスビ発生量は大幅に抑制され、除草剤処理よりも発生量は少ない。(図1)
  2. ワルナスビ発生量の抑制効果は、イタリアンライグラスでは播種量6kg/10a、ヘアリーベッチでは播種量4kg/10aで最も高く、除草剤処理の1/4以下の発生量である。(図1)
  3. イタリアンライグラスまたはヘアリーベッチの同時播種により、ワルナスビ以外の雑草の発生も抑制される。しかし、抑制効果は除草剤に比べて劣る。(図2)
  4. イタリアンライグラス、ヘアリーベッチともにトウモロコシと同時に出芽したが、トウモロコシ収穫時にはすべて枯れていた。トウモロコシ乾物収量は除草剤処理とほぼ同等であり(図3)、生育には影響を与えない。
成果の活用面・留意点
  1. 処理に要する10アールあたりのコストは、イタリアンライグラス(コモン6kg)1,800円、ヘアリーベッチ(4kg)3,800円であり、除草剤2回散布の2,400円に比べて大幅なコスト増にはならず、また、除草剤散布が省けるため作業の省力化ができる。これらのことから従来の栽培技術への適用が可能である。
  2. 飼料作物と被覆植物との生育のバランスをとることが大切であり、各地域に適した播種時期の選択に留意が必要である。また、メヒシバ等の在来雑草に対する抑制効果は小さい。
図表1 216013-1.gif
図表2 216013-2.gif
図表3 216013-3.gif
カテゴリ 病害虫 イタリアンライグラス コスト 栽培技術 雑草 省力化 除草剤 飼料作物 とうもろこし なす 播種 防除

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