タイトル |
ブロイラーにおけるリン排泄量の低減化 |
担当機関 |
山梨県畜産試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
ブロイラーにおけるリン排泄量はリン水準の低い飼料を給与することにより減少し、さらにフィターゼを添加することで、リンの蓄積率が上昇し、リン排泄量が減少する。
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背景・ねらい |
ブロイラー生産の大規模化により偏在する大量の排泄物の処理は、環境保全の面から急務であるとともに、生産農家にとっては大きな負担ともなっている。ここでは、土壌や水の富栄養化の原因といわれる排泄物中のリン量を低減化させ、環境への負荷の少ない鶏糞を生産することにより、耕種と連携の中で、鶏糞の土壌への還元・利用を可能にする方法を検討した。
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成果の内容・特徴 |
ブロイラ-3週齢から8週齢の給与飼料を有効リン0.40%(対照区)、有効リン0.27%(低リン区)、低リン+酵素添加500IU(1g/kg飼料)(500IU区)及び 1000IU(2g/kg飼料)(1000IU区)の4種類とし、56日齢目に成績を得た。
- 低リン飼料の給与により、生育、生産成績には影響はみられなかった(表1)。
- 対照区に比べ低リン区では、リン蓄積率の向上と排泄量の減少がみられた。フィターゼの添加により、さらに蓄積率は高くなり排泄量は少なくなった(図1、図2)。
- 趾灰分は対照区に比べ低リン区で低くなる傾向がみられたが、フィターゼの添加によってこれが改善された( 図3)。
- 酵素添加の量は、500IU、1000IUの両区間に差はみられなかった(図1、図2、図3)。
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成果の活用面・留意点 |
- ブロイラー生産農家、飼料メーカー等の協力を得ることでリン排泄量低減のための飼料の効率的な普及が可能。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
大規模化
鶏
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