極早生で酸味の強いもも新品種「佐波の姫」

タイトル 極早生で酸味の強いもも新品種「佐波の姫」
担当機関 群馬県園芸試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 もも「佐波の姫」は「あかつき」に「美園早生」を交配して育成した6月中旬に成熟する極早生品種である。果実は小さく、糖度9~10度であるが、酸味を有し、品質は中~上である。
背景・ねらい 群馬県館林市の千本氏が育成した極早生品種「美園早生」と中生種で品質の最も安定している「あかつき」との交配であり、前者の早熟性と後者の品質優良性をあわせ持つ品種の育成をねらいとした。
成果の内容・特徴
  1. 1984年に「あかつき」と「美園早生」を交配して得られた実生から選抜・育成した個体で1999年8月11日に登録番号第7321号として品種登録された。
  2. 樹姿、樹勢、樹の大きさ及び枝梢の太さともにいずれも中程度を示す(表1)。
  3. 成熟日数が65日程度と短い極早生品種であり、早生種の「ちよひめ」より10日程度早く、収穫作業の労力分散が図られる(表2,表3)。
  4. 果実は円形で大きさは130g程度と小玉であり、酸味はpH3.6~3.7と多い(表2、表3)。
  5. 果皮の着色は中程度で斑状に着色する。果肉は白色で粗密は中、香を有し品質は中~上である(表3)。
  6. 花粉を有し、着果量は多い。核割れは少~中、日持ち性は中程度である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 成熟日数が短いため収穫期までの薬剤散布回数が2~3回と少なくて済み、省力品種である。
  2. 摘果時期が遅れると小果となり、品質の低下を招くので早めに摘果する。摘蕾を主体に取り組むようにする。
図表1 216031-1.gif
図表2 216031-2.gif
図表3 216031-3.gif
カテゴリ 新品種 品種 もも 薬剤

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