| タイトル |
施設トマトの昼温管理 |
| 担当機関 |
栃木県農業試験場 |
| 研究期間 |
1997~1999 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
施設内の夜温を10℃として最高温度を22.5℃に管理すると、可販果収量が多くなる。また、曇雨天時に20℃で午前中9~12時の3時間昼間暖房を行うことで、1果重が重く多収となり、小果の発生が抑えられる。
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| 背景・ねらい |
現在、施設トマトの主流品種であるハウス桃太郎は、果実品質は優れるものの、空どう果や窓あき果等の障害果の発生が多く、多収で高品質な栽培法の確立が望まれている。そこで高品質多収栽培法確立の一環として、施設トマトの昼温管理及び曇雨天時の昼間暖房について検討した。
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| 成果の内容・特徴 |
- 施設は小型ガラス温室(37m2)で、換気により室温を設定内に制御できたのは、20.0℃が11月25日から2月中旬、22.5、25.0℃で11月25日から3月上旬であった。また、制御可能期間内の晴天日にハウス内で制定温度に維持できた時間は、20.0℃が4~5時間、22.5℃で2~3時間、25.0℃で1時間程度であった(図1)。
- 施設内の換気温度を22.5℃にすることにより、従来の25.0℃で管理するよりも多収となり可販果率も向上する。また、健全果率が向上し、空どう果の割合が著しく減少する。また、20.0℃では空どう果の発生がやや低下するものの、可販果率や可販果収量が減少する(表1)。
- 曇雨天時の昼間暖房は20℃・9-12時で管理することで1果重が最も重く、総収量及び可販果収量が優れる。また、健全果率がやや低く、空どう果率が高いものの、小果の発生は少ない(表2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 曇雨天時の昼間暖房の効果は年次間差がある。
- 暖房期間は概ね11~3月である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
障害果
トマト
品種
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