タイトル |
茨城県主要産地におけるメロンのうどんこ病菌のレース判別 |
担当機関 |
茨城県農業総合センター |
研究期間 |
1999~2002 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
フランスより導入したレース判別系統によるうどんこ病菌Sphaerotheca fuligineaのレース判別では、茨城県でのメロンの半促成・抑制作型に発生しているうどんこ病菌はレース1、5並びにレース新1、新2、新3、新4である。
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背景・ねらい |
メロン半促成、抑制栽培ではそれぞれ6月および9月以降のやや乾燥気味となった時期にうどんこ病の被害が拡大し、最近では抵抗性といわれている普及品種でも発生して品質低下をまねいている。そこで、抵抗性育種母本の作出を効果的に行うことをねらいに、県内において発生しているうどんこ病菌のレースをフランスより導入した判別系統にて判別する。
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成果の内容・特徴 |
- うどんこ病菌S.fuligineaの6レースが判別できるレース判別用メロンの5系統を用いることにより茨城県内の農家等に新しいレースの新1,新2、新3、新4の発生を確認でき、また、その判別が可能となる(表1)。
- 当研究所の半促成栽培メロンから分離したうどんこ病菌S.fuligineaはレース1と5抑制栽培からはレース1、5、新1および新2である(表2)。
- 県内の主要産地の半促成栽培メロンから分離したS.fuligineaは、品種「HN-21」がレース新2、「クインシー」がレース1,新1、新2、新3である(表3)。
- 一方、県内の主要産地の抑制栽培メロンでは、「アールスナイト“夏系2号"」からレース1、2US、新1、新2、「アールス雅“夏系2号"」からレース1、2US、新1、新3、新4が分離されている(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 各地域で発生しているうどんこ病S.fuligineaのレースをモニタリングすることにより、それらに抵抗性を示すメロンの母本の育種に活用できる。
- うどんこ病S.fuligineaの6レース並び新しい4レース等を判別するには、今回供した「PMR45」等の5種の判別系統が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育種
うどんこ病
乾燥
抵抗性
品種
メロン
モニタリング
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