タイトル |
露地季咲き栽培用の小輪多花性スプレーギク新品種「レッドポイント」 |
担当機関 |
群馬県園芸試験場 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
スプレーギク「レッドポイント」は、10月下旬咲きで白さび病に強く、花色が白地に赤褐色心をした丁字咲きで多花性の小輪系品種である。用途は主に家庭消費向けである。栽培適応地域は平坦から中山間までで、主な適応作型は露地季咲き栽培である。
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背景・ねらい |
スプレーギクは群馬県の北部地域を中心に県下全域で栽培され、平成9年度では露地栽培が26ha、施設栽培が12haであり、キク類の40%を占める主要な品目となっている。近年、産地間競争が激しくなっており、オリジナル品種による産地強化が課題となっている。そこで、群馬県の気候風土に適合し、白さび病に強く、市場性の高い品種を育成する。
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成果の内容・特徴 |
- 育成経過
育成経過は図1のとおりである。1992年、白色で花の中心部が赤褐色心丁字咲きで11月中旬咲きの実生選抜系統「90-192」と、花弁がなく分枝性が高く白さび病に強い11月中旬咲きの実生選抜系統「90-204」の交雑から得られた実生株を1993~1995年に選抜。1996年にその特性が安定していることを確認し育成を完了した。1997年3月、「GCC-1号」で品種登録出願、1999年に「レッドポイント」と名称変更した(図1)。
- 特性
1)自然開花は10月下旬で、花色は白地に赤褐色心をした丁字咲きである(表1)。 2)小輪で多花性である。 3)二次側蕾が発生してもスプレーフォーメーションが崩れない。 4)主な適応作型は露地季咲き栽培である。 5)適応地域は平坦地から中山間地まで。
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成果の活用面・留意点 |
- 高標高地の低温条件によっては、花弁にアントシアニンの発現が見られることがある。
- シェード栽培では、赤褐色心の発色が悪くなる。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
きく
施設栽培
新品種
中山間地域
品種
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