タイトル |
オリエンタル系ユリの球根養成時施肥量が葉焼け症の発生に及ぼす影響 |
担当機関 |
栃木県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
オリエンタル系ユリ「スターゲイザー」の球根養成時窒素施肥量は2.0Kg/aにすることで、解凍後に冷蔵障害を引き起こす葉数を少なくし、葉焼け症発生を抑えることが出来る。
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背景・ねらい |
オリエンタル系ユリの葉焼け症の原因としては、発蕾時のカルシウム欠乏や水分管理の影響等が指摘されている。栃木農試は冷蔵障害に起因するとの考え方から長期凍結貯蔵球の解凍条件と葉焼け症との関係を明らかにし、葉焼け症軽減のための解凍条件を検討している。今回は貯蔵される球根の養成時の施肥量を変えて前歴の異なった球根を養成し、葉焼け症を中心とした切り花品質に及ぼす影響を確認する。
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成果の内容・特徴 |
- 「スターゲイザー」の球根養成時施肥量を2.0Kg/aにすることで、凍結貯蔵前の葉に相当する部位の糖成分であるサッカロース、グルコースおよびフルクトース含有率を高めることが出来る(表1)。
- 「スターゲイザー」の養成時施肥量を2.0Kg/aにすることで、解凍後の球根重およびリン片重が最も重く、凍結貯蔵時に冷蔵障害を起こした葉数の少ない球根を植え付けることが可能となる(表2)。
- 解凍および植え付け時期を変えても、養成時施肥量2.0Kg/aの「スターゲイザー」の球根を植え付けて栽培した切り花の葉焼け症発生程度は少なく抑えることが出来る(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 対照品種として供試した「カサブランカ」においては葉焼け症発生はどの作型においても見られなかった。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
施肥
品種
ゆり
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