シンテッポウユリ中晩生品種のセル成型育苗と機械定植技術

タイトル シンテッポウユリ中晩生品種のセル成型育苗と機械定植技術
担当機関 長野県南信農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 シンテッポウユリの中晩生品種における機械定植は200穴のセル成型トレイを用い、は種期を1月中旬、育苗夜温7℃で育苗し、野菜用移植機で定植すれば、切り花品質を落とすことなく定植労力を大幅に軽減できる。
背景・ねらい シンテッポウユリの慣行栽培では、地床で育苗し掘り上げた苗を手作業で定植するため、定植作業に膨大な労力を要している。また育苗ハウスの場所が固定化しているため、近年苗立枯病など連作障害も目立っている。
そこで機械定植を前提としたセル成型育苗法の検討と、野菜で広く普及している移植機による機械定植技術を確立し、定植作業の省力化を図る。
成果の内容・特徴
  1. 使用するトレイは、穴の小さいものでも切り花品質にあまり差がなく、実用場面ではできるだけ育苗面積を小さくする必要があり、また定植機の仕様からみても当面200穴がよい(表1)。
  2. セル成型トレイ育苗する場合のは種期は1月中旬がよい。また育苗夜温が高すぎると切り花品質が劣るので、7℃前後で育苗する(表2)。
  3. 定植にはスライド野菜移植機が利用できる。シンテッポウユリは細根が少なく根鉢が形成されにくいので、育苗培地に土壌凝固剤を利用すれば定植の精度を高めることができる(図1)。
  4. 機械定植の切り花品質は手植えと比べ同等以上である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 早生種では着蕾数の減少など品質面で問題があるので、用いる品種は中晩生種とする。 2.トレイでの欠株がでないよう種子を厳選し、1穴2粒まきで発芽後間引きする。なお真空は種機の利用も可能である。
  2. 土壌凝固剤の利用はタマネギの機械定植で用いられる技術を利用したもので、処理法はタマネギに準じて行う。
  3. 本試験にはスライド野菜移植機(SP-1)を用いた。
図表1 216092-1.gif
図表2 216092-2.gif
図表3 216092-3.gif
図表4 216092-4.gif
カテゴリ 育苗 栽培技術 省力化 立枯病 たまねぎ 品種 ゆり 連作障害

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