テントウムシ幼虫に対する殺虫剤、殺ダニ剤及び殺菌剤の影響

タイトル テントウムシ幼虫に対する殺虫剤、殺ダニ剤及び殺菌剤の影響
担当機関 三重県科学技術振興センター農業技術センター
研究期間 1994~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 ナナホシテントウ及びナミテントウの若齢幼虫は、殺虫剤のほか数種の殺ダニ剤、殺菌剤に対して薬剤感受性が高い。特にフェンピロキシメート水和剤はナミテントウ若齢幼虫に対して高い殺虫性を示す。
背景・ねらい イチゴ栽培のアブラムシ防除にテントウムシを天敵として導入する場合、他の病害虫の防除のための農薬散布によるテントウムシへの影響を考慮する必要がある。そこで若齢幼虫を対象として、直接散布あるいは残効による影響の大きい農薬を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 殺虫剤の影響は概して高く、比較的影響の少なかった除虫菊乳剤でも実用的には問題がある(表1)。
  2. 殺ダニ剤の影響は概して低いが、フェンピロキシメート水和剤ではナミテントウ若齢幼虫のほぼ半数が死亡した(表2)。
  3. 殺菌剤の影響は概して低いが、ポリオキシン水和剤、DBEDC乳剤及びキノキサリン系水和剤の直接散布では15~20%の影響が見られた(表3)。
  4. ナナホシテントウとナミテントウでは薬剤感受性に差がある。
成果の活用面・留意点
  1. テントウムシ類による生物的防除法を導入する場合、薬剤選定の際の目安になる。ただし多様な条件について更にデータの集積が必要である。
図表1 216160-1.gif
図表2 216160-2.gif
図表3 216160-3.gif
カテゴリ 病害虫 いちご 害虫 生物的防除 農薬 防除 薬剤

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