タイトル |
土壌の分布と特性が容易に検索できる「耕地土壌情報データベース」 |
担当機関 |
千葉県農業試験場 |
研究期間 |
1999~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
土壌図と理化学性、断面写真、柱状図などの土壌調査情報がデータベース化されており、ホームページ閲覧ソフトを利用して、県土壌区ごとの土壌分布と土壌特性が容易に検索できる。
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背景・ねらい |
土壌図の有効利用を図るために、これを地理情報システムによってデータベース化(土壌図データベース)するとともに、土壌の現状が把握できるように理化学性、断面写真、柱状図などの土壌調査情報をデータベース化(土壌情報データベース)し、これらを組み合わせて土壌の分布と特性が容易に検索できる「耕地土壌情報データベース」を構築する。
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成果の内容・特徴 |
- 「土壌図データベース」:地理情報システムソフトによって、データベース化されている。1つの土壌図は1/5万地形図単位で作られ、県全域では23枚となっている。各土壌は県土壌区(最小単位の土壌分類)で区分され、その略号(Y-1、Kb-51など)がラベルとして付けられている(図1)。
- 「土壌情報データベース」:汎用のデータベースソフトで、構築されている。土壌分類と作土および次層の理化学性の一覧表、三相組成図、断面写真、柱状図、ち密度分布図が表示され、視覚的に土壌の特性が理解できる(図2)。理化学性には、最新の情報(1994~1998年、土壌環境基礎調査)が入力されている。畑土壌では県土壌統ごとに、普通畑、野菜畑、花卉畑、飼料畑、野菜施設、花卉施設、樹園地の7つの利用形態別に情報が表示される。水田では県土壌区を作土の土性別にまとめた区分で、理化学性の情報が表示される。
- 「耕地土壌情報データベース」:土壌図および土壌情報データベースを組み合わせて、ホームページ形式で作成されているので、閲覧ソフトがあれば手軽に土壌の分布と特性を検索できる。土壌情報検索の手順(図3)は、以下のようである。23枚の縮小版土壌図から、対象地域を選ぶと拡大された土壌図が表示される(図1)。土壌図から県土壌区(Y-1、Kb-51など)を読みとり、凡例からその県土壌区を選ぶと、理化学性、断面写真、柱状図などの情報が表示される(図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 土壌の理化学性データは、県内全域に設定された調査地点の結果を平均した値である。したがって、それらの値はその場所固有のものではなく、県内の平均的な県土壌区の状況を表している。
- 調査結果がないため、理化学性データが表示されない県土壌区があるが、それらが全農耕地面積に占める割合は5%程度と少ない。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
水田
データベース
土壌環境
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