タイトル |
全面マルチ栽培に対応した畦立て施肥土壌消毒同時作業機 |
担当機関 |
長野県農業総合試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
小型トラクタと既存の全面マルチャに、施肥機、土壌消毒機を組み合せて、試作した繰出しノズルを付けて作業することにより、全面マルチ栽培の畦内施肥(畝全層施肥、局所施肥)と畦内土壌消毒が一工程でできる。
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背景・ねらい |
葉菜類の全面マルチ栽培において、2作1回施肥法、施肥量削減のための畦内施肥法、畦内土壌消毒法などの栽培技術に対応する作業機を開発し、既存技術の普及促進と省力化を図る。
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成果の内容・特徴 |
- 15~17ps程度のトラクタに、全面マルチャと施肥機、土壌消毒機をセットし、試作した繰出しノズル(図1)で施用すれば、粒状肥料の畦内施肥、クロールピクリンの畦内土壌消毒、全面マルチ張り作業が2条同時に一工程でできる。
- マルチャのロータリの前に条施肥すると畝全層施肥となり、ロータリと成形板の間の土中に繰出しノズルで条施肥すれば局所施肥となる。局所施肥の深さは繰り出しノズルを上下して調節する。大量施肥に対応して施肥機が2基あるので速効性肥料と緩効性肥料の組合わせで、2作1回施肥などに対応できる。(表2)
- クロールピクリンによる土壌消毒は、セットされた注入刃により耕うんした深さまで注入することができる。畝の上部から20cm程度の深さである。
- 2作1回施肥(畝全層施肥、局所施肥)により栽培したレタス、ハクサイの収量は、20%減肥でも全面全層施肥と変りない。(表3)
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成果の活用面・留意点 |
- クロールピクリンがコート肥料の溶出速度に影響を与えるかどうかは未確認である。
- 畦内土壌消毒後15日以上経過して移植すれば、ガス抜きせずとも薬害は見られないが、土壌消毒に当たっては地温が10℃以上になってからとする。
- ほ場は、砕土・整地を出来るだけ丁寧に行っておく。
- 粗大有機物はノズルや注入刃に絡み、盛畝が出来ないことがあるので注意する。
- 市販の全面マルチャの畝幅は45~55cm、2条用である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
くり
栽培技術
省力化
施肥
土壌消毒
はくさい
レタス
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