タイトル |
モロヘイヤの機能性成分を保持する最適温度 |
担当機関 |
三重県科学技術振興センター |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
モロヘイヤの流通上好ましい温度は5℃であり、β-カロテンおよびビタミンCの減少を抑え、外観品質も保持できる。1℃においては、低温障害が発生する。
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背景・ねらい |
モロヘイヤはβ-カロテンやビタミンCなど機能性成分を多く含み、健康野菜として知られている。そのため、流通における適切な温度条件を設定するためには、外観品質だけでなく、これら成分の保持も検討することが必要である。そこで、収穫したモロヘイヤを異なる温度下におき、β-カロテンおよびビタミンC含量の測定と外観調査を行う。
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成果の内容・特徴 |
- 1℃貯蔵では、植物体が黒変する低温障害が発生する。5℃貯蔵では、7日後も外観の変化は小さいが、10℃では7日後の商品性は劣る。15℃および25℃貯蔵では、葉が茎から離脱する(表1)。
- 5℃~15℃貯蔵における7日後のβ-カロテン含量は、収穫時と同等である。しかし、1℃貯蔵では7日後に収穫時の70%に減少する(図1)。
- 還元型および酸化型ビタミンC含量は、1℃貯蔵以外では温度が高いほど低下する。
5℃貯蔵における7日後の総ビタミンC含量は収穫時の77%、還元型は同じく67%である。1℃貯蔵では、還元型ビタミンCは7日後にほぼ消失し、酸化型ビタミンCが急増する(図2)。
- 以上のように、モロヘイヤの外観変化が小さい温度条件ほどβ-カロテンおよびビタミンCの成分変化が小さく、最も品質を保持する温度は5℃である。なお、1℃におけるβ-カロテンの減少および還元型ビタミンCの酸化は、低温障害の影響と考えられる。
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成果の活用面・留意点 |
- モロヘイヤのビタミンCは、夏期の室温下では速やかに減少すると考えられるので、流通においてはコールドチェーンの確立が望ましい。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
機能性成分
モロヘイヤ
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