タイトル |
水稲「祭り晴」の奨励品種採用 |
担当機関 |
神奈川県農業総合研究所 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
水稲「祭り晴」は、短稈で耐倒伏性が強く、良質、良食味で縞葉枯病抵抗性を有する中生のうるち品種である。「アキニシキ」「日本晴」「こいごころ」に替えて奨励品種に採用する。
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背景・ねらい |
神奈川県の中生の奨励品種「アキニシキ」「日本晴」「こいごころ」は食味の評価が劣り、栽培面積が減少している。そのため早生の良食味品種「キヌヒカリ」への作付集中が進み、気象災害や病害虫被害が懸念されており、早生から晩生までの適切な品種構成が求められている。そこで、中生の良食味品種を選定する。
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成果の内容・特徴 |
「祭り晴」は愛知県農業総合試験場において「愛知56号A」(後の「月の光」)を母、「ミネアサヒ」を父として人工交配された後代から育成された。
- 出穂期は2~4日、成熟期は3~8日「アキニシキ」より遅い中生品種である。
- 稈長は「アキニシキ」より約13cm短い。
- 穂長は「アキニシキ」より1~2cm長く、穂数は並~少ない。草型は偏穂重型である。
- 耐倒伏性は「アキニシキ」より強い、"やや強"である。
- 収量性は早期・早植栽培で「アキニシキ」に優り、普通栽培でやや劣る。
- 食味は「アキニシキ」に優り、「キヌヒカリ」並である。
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成果の活用面・留意点 |
- 早生品種に作付が集中している地域への普及を図る。
- 穂発芽性は"難~極難"である。
- 白葉枯病には"弱"なので注意する。
- 縞葉枯病抵抗性を有する。
- 種子の休眠が強く発芽が遅いため、浸種・催芽は十分に行う。
- 刈り遅れは玄米品質を低下させるので適期収穫する。
- 晩植で収量が劣る。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
害虫
縞葉枯病
水稲
抵抗性
品種
良食味
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