タイトル |
ビール大麦『スカイゴールデン』の奨励(認定)品種採用 |
担当機関 |
栃木県農業試験場 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
大麦縞萎縮病I・II・III型、うどんこ病に強く、麦芽品質の優れるビール大麦「スカイゴールデン」を奨励(認定)品種として採用する。
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背景・ねらい |
大粒で整粒歩合が高く、大麦縞萎縮病I・II・III型およびうどんこ病に強く、麦芽品質の優れるビール大麦「スカイゴールデン」を奨励(認定)品種として採用することにより、本県におけるビール大麦の高品質化と安定生産を図る。
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成果の内容・特徴 |
「スカイゴールデン」(組合せ:関東二条25号/栃系216 )は「あまぎ二条」と比較して、次のような特徴がある。
- 出穂期は同程度~2日早く、成熟期は1~3早い。
- 株は閉じ、草姿が良い。稈長はやや短く、穂長もやや短い。穂数はやや多い。
- 耐倒伏性は優り、強である。
- 大麦縞萎縮病ウイルスI・III型系統及びうどんこ病に強い。
- 子実重は同程度からやや劣るが、整粒歩合が高く、整粒重はやや優る。
- リットル重は同程度~やや大きい。千粒重は大きい。
- 粒の外観品質は同程度である。
- 麦芽エキス及びエキス収量、ジアスターゼ力は優れる。麦芽品質の総合評点は優れる。
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成果の活用面・留意点 |
- 普及見込面積は、県内平坦地特に大麦縞萎縮病III型系統汚染地帯を中心に 2,500ha。
- 極端な早播きは凍霜害の危険性が高まるので避け、適期播種に努める。
- 多肥栽培は醸造品質の低下を招く恐れがあるので避ける。
- せき薄地では肥切れにより穂数不足にならないよう留意する。
- 穀皮が薄いので、脱穀・調製はていねいに行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
アスター
萎縮病
うどんこ病
大麦
播種
品種
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