タイトル |
鶏用ニューカッスル病ワクチンのウズラへの応用 |
担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
ウズラのニューカッスル病予防のため、鶏用の生ワクチン(B1株、Clone30株、VG/GA株)及びオイルワクチンを接種した。オイルワクチン接種では長期に高い抗体の持続が見られたが、生ワクチンスプレー接種では10倍前後の抗体価であった。
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背景・ねらい |
ウズラのニューカッスル病(ND)予防には、従来からNDB1株のスプレー接種が応用されているが、養鶏の生産現場ではB1株以外の生ワクチン(Clone30株、VG/GA株)やオイルワクチンが普及していることから、これらワクチンをウズラに接種し効果を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- ウズラ300羽を用い、6区に分け44週齢まで調査した(表1)。
- ワクチン接種後の臨床症状では、1区(オイルワクチン接種区)では接種後24時間まで一部のウズラに食欲不振や元気消失が見られたが、他の区では異常は見られなかった。
- 1区では試験終了時点(44週齢)で接種部位にオイルシストの残留が見られた。
- 26日齢から68日齢までの各区10羽の平均体重では、1区は他の区に比べ約3g程低く推移した。
- ヘンデイの産卵率の推移では、1区は他の区に比べ5週齢から12週齢まで低い成績であったが、それ以降44週齢まで他の区とほぼ同様な成績であった(表2)。
- ワクチン抗体価では1区はピークが高く上昇し持続期間も長かったが、3種の生ワクチン区の3、4及び5区では低く推移した(図1)。
以上のことから、オイルワクチン接種の場合、ワクチン抗体価は非常に長く持続するが、3種類の生ワクチンスプレーの場合、基礎免疫後3ヶ月毎の接種が必要と思われる。
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成果の活用面・留意点 |
- オイルワクチン接種の場合、抗体は長く持続するが筋肉内接種は煩雑である。ただし、今後、接種方法(量や時期等)は検討する必要がある。
- 生ワクチンスプレー接種の場合、3ヶ月毎の接種が必要であるがスプレー接種は簡便である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
鶏
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