畜ふん混合による公園・街路樹剪定枝葉の堆肥化

タイトル 畜ふん混合による公園・街路樹剪定枝葉の堆肥化
担当機関 埼玉県農林総合研究センター
研究期間 1998~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 公園・街路樹から出る、剪定枝葉の堆肥化促進には畜ふん、石灰窒素などの窒素源資材の混合が有効である。畜ふん混合区は石灰窒素混合区よりも発酵処理過程におけるアンモニア及び臭気濃度が低い値で推移する
背景・ねらい 公園・街路樹から出る剪定枝葉を堆肥化する際に、窒素源資材として畜ふんと石灰窒素を混合した場合の発酵状態及び臭気発生状況について調査した。
成果の内容・特徴
  1. 粉砕した剪定枝葉2tに乾燥鶏ふん203kg、乾燥豚ふん282kgまたは乾燥牛ふん573kgを混合して水分調整した結果、炭素率(C/N比)はいずれも発酵に適する40以下になった。(1994年、表3)。また、別途石灰窒素58kgで炭素比を調整し、加水によって水分調整を行った(1995年、表3)。
    これをコンクリート床・三方ブロック囲い(床面2.4×1.8m×高さ1m)の発酵槽に堆積し、4週ごとに切り返しながら12週間発酵させた。堆積期間中も適宜散水して、水分60%を保持した。臭気調査は、堆肥物上に半斗缶をかぶせ、2分後に採気した。
  2. 発酵温度の推移から、剪定枝葉の発行促進には畜ふん等の窒素源資材の混合が有効であった。(図1)
  3. アンモニア濃度の最高値は、剪定枝葉区Iが1.0ppm、IIが4.9ppm、鶏ふん区が20.0ppm、豚ふん区が18.0ppm、牛ふん区が11.0ppm、石灰窒素区が295ppmで、畜ふん区は石灰窒素区より低かった。(表1、表2)
  4. 臭気濃度の最高値は、剪定枝葉区Iが55、IIが31、鶏ふん区が98、豚ふん区が147、牛ふん区が130、石灰窒素区が412であった。(表1、表2)
  5. 腐熟度の指標となる炭素率(C/N比)では、堆肥類で20以下、きゅう肥類で16以下が目標となるが、畜ふん混合区は12週で20以下に低下した。(表3)
成果の活用面・留意点 畜ふんは剪定枝葉に均一に混合する必要がある。生ふん利用では水分調整に注意が必要である。
図表1 216278-1.gif
図表2 216278-2.gif
図表3 216278-3.gif
図表4 216278-4.gif
カテゴリ 乾燥

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