タイトル |
飼料中へのタウリン添加による卵重制御技術 |
担当機関 |
神奈川県畜産研究所 |
研究期間 |
1999~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
産卵後期に見られる過大卵の増加を抑制するため、飼料へのタウリン添加の影響を検討した。タウリンを飼料添加することで産卵性や卵質に影響がなく、添加水準が高いほど卵重抑制効果が認められた。
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背景・ねらい |
消費者の品質に対する関心は高く、付加価値を持つ卵が注目されている。また、消費者が最も利用する卵のサイズはM・Lが主であるが、産卵後期に見られる過大卵の増加は大きな問題である。そこで、本試験では、産卵後期におけるメチオニン低減飼料およびタウリン添加飼料の給与が卵重、卵質及び卵黄中タウリン含量に及ぼす影響を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 45~68週齢までの平均卵重はタウリン0.3および0.5%添加区で対照区に比べて低値で推移した。(図1)。
- 試験開始時の卵重を100%とした卵重増加率は、対照区が試験開始~60週齢まで100%を超える値で推移したのに対してタウリン0.3および0.5%添加区で72週齢まで100%を下回る値で推移した。また、対照飼料(メチオニン含量0.37%)にタウリンを添加した2区と低メチオニン飼料(メチオニン含量0.28%)にタウリン添加した3、4、5区はほぼ同様に推移した(図2)。
- パック卵(MS~L卵)の割合は5区が53~68週齢まで80%以上で推移したが、68週齢以降は対照区とほぼ同水準で推移した(図3)。
- 卵黄中のタウリン濃度は対照区 0.06mg/gに対して2区0.16mg/g、5区 0.11mg/gでやや高い傾向がみられたが有意な差ではなかった(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 産卵後期の過大卵の増加に対して飼料中にタウリンを0.5%添加することで過大卵の発生率を抑制できる。
- タウリン添加による飼料コストが1日1羽当たり約1円増加するため、添加時期と添加量を考慮する必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
コスト
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