タイトル |
赤肉でうめの形状を有する種間雑種「すももうめ群馬-1号」 |
担当機関 |
群馬県園芸試験場 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
すももとうめの種間雑種「すももうめ群馬-1号」は既存の「李梅」と比較して、果実が30g程度と小さく、果形はだ円で、うめの形状を有し、紅色素や酸味が多く、赤肉のすももうめとして優れる形質を有する。
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背景・ねらい |
既存のすももうめは形、大きさともに「ソルダム」タイプのすももに近く、生産も不安定である。このため、よりうめに近い、赤肉うめの作出をねらいとして、平成8年に、「スモモ筑波2号」にうめ「鶯宿」を交配、胚培養して、種間雑種を育成した。平成11年より、この趣旨に適うと思われる1個体を「群馬すももうめ-1号」として、その特性を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 花型は普通、花弁色は白、花雷数は1花芽に1~3花着生する(表1)。
- 開花期はうめより遅く、すももよりわずかに早い。すもも、うめおよびあんずのいずれの花粉を交配しても着果する(表1)。
- 樹の性質はややすももに近く、樹姿は中間、樹勢は強。す台、うめ台ともに接木親和性を有する(表1)。
- 果実の形、大きさともにうめに似ており、果皮の着色は中程度である。果肉は密で濃紅色を示す(表2)。
- うめシロップを製造した場合、従来のすももうめよりも抽出液量が多く、赤色も濃い(表2,図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 花粉がなく、開花期も遅いので、結実安定のためには人工授粉が必要である。
- 生産性は従来のすももうめよりも高いと考えられるが、さらに検討を要する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
あんず
うめ
すもも
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