タイトル |
促成ナスのロックウール栽培における給液管理 |
担当機関 |
栃木県農業試験場 |
研究期間 |
2000~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
促成ナスのロックウール栽培における本圃の給液EC(培養液の濃度)は、定植から栽培終了までEC1.0~1.3dS/m一定の管理とし、給液量は排液率を目安として定植後から排液率が10%程度になるよう管理することで、安定した生産が可能となる。
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背景・ねらい |
促成ナスのロックウール栽培は、高品質多収生産が可能なことから栃木県では平成9年より導入され、現在約4ha普及している。本栽培は収穫期間が9月から翌年6月までの長期にわたる作型であり、生産安定を図るための給液管理技術の確立が求められている。そこで、給液EC及び給液量が生育、収量に及ぼす影響を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 本圃における給液ECは栽培期間をとおして一定で管理する場合、1.0~1.3dS/mであればロックウールマット内養液のEC(マット内EC)が安定する(図1)。
- 給液EC1.6dS/mでは、マット内ECが高くなり、苦土欠症状が著しく発生する(表1)。
- 給液量は、定植後2月までは排液率を概ね10%程度(少~中区)になるよう給液すれば、マット内ECは安定し、排液量も低減できる(図2、図3)。これらを基本に、月別の1日1株当たりの給液量の目安は表2のとおりである。
- 給液ECが1.0~1.6dS/m、給液量が少~多(排液率9~22%)の範囲では、生育及び収量に大差がみられない(表3、表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 3月以降、排液率10%程度ではマット内ECが高まるので注意する。
- 排液率は天候により大きく変動し、特に曇雨天日は排液率が高くなるため、給液量を減らすよう管理する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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図表6 |
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図表7 |
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カテゴリ |
管理技術
栽培技術
なす
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