タイトル |
葉面積測定ソフト利用による温室メロンのネット簡易測定法の開発 |
担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
温室メロンの果実をデジタルカメラで撮影し、インターネット上で公開されているLia32(葉面積測定ソフト)とNIHimage(画像解析ソフト)で解析することにより、短時間で簡易にメロンのネットを数値化することができる。
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背景・ねらい |
温室メロンは、ネットの形状により商品価値が大きく左右される。しかし、そのネットの評価は、個人の主観によるところが大きく、そのため品種、年度や地域間での比較が困難である。そこで、デジタルカメラとインターネット上で無料公開されている葉面積測定ソフト等を利用することにより、短時間で簡易にネットを測定し数値化する方法を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- インターネット上で公開されているフリーソフトウェアである葉面積ソフトLia32(開発:名古屋大学 山本一清)とNIHimage(開発:National Institutes of Health Dr.Wayne Rasband)を用いて、図1の手順で解析を行うことにより、図2のように果実のネット面積、間隙面積、間隙数、間隙平均面積(間隙面積/間隙数)、ネット長、ネット幅(ネット面積/ネット長)を数値化することが可能である。
- 肉眼で評価したネットの太さは、数値化データーのネット太さで、ネットの密度は間隙の平均面積で表すことができる(表1)。
- 本サンプルの中で外観が優れると判定される果実のネット(No.4)は、間隙の平均面積が9.44mm2、ネットの太さが2.01mmである(表1)。
- ネットの数値化処理時間は、撮影条件が同じであれば、1サンプル2分程度である。
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成果の活用面・留意点 |
- 温室メロンのネットが客観的に評価できるため、異なる品種、年度、地域間の比較に利用できる。
- 数値化処理を迅速に行うために、サンプルの撮影は一度に行うようにして、撮影時の条件を揃える。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
簡易測定
品種
メロン
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