タイトル |
アスパラガス伏せ込み促成栽培における品種と休眠打破低温量 |
担当機関 |
群馬県園芸試験場 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
アスパラガス伏せ込み促成栽培における休眠打破低温量は、品種によって異なり、「バイトル」と「ウェルカム」が約350時間、「グリーンタワー」が約500時間で、「スーパーウェルカム」は500時間以上必要である。
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背景・ねらい |
アスパラガスの伏せ込み促成栽培では、休眠打破のために図3に示した春山(1981)の計算法で、約500時間の低温を与えている。しかし、この基準は、現在では栽培されていない集団交配品種「メリーワシントン500W」の数値である。そこで、最近、現地で栽培されている単交配F1品種の休眠打破低温量を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 販売可能な若茎収量から、休眠打破低温量を判断すると「バイトル」と「ウェルカム」は約350時間、「グリーンタワー」は約500時間である。「スーパーウェルカム」は500時間でも収量が低く、萌芽しない鱗芽がかなり残っていることから、500時間以上の低温が必要である(図1)。
- 各品種とも、休眠打破低温量が少なく休眠の深い時期に曲がり茎の発生が多い。曲がり茎は、病害や物理的傷で発生すると言われているが、明らかに休眠の深度と関係があり、休眠打破低温量充足以前の伏せ込みは、曲がり茎の発生の一因となる(図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 栽培地域によって、休眠打破低温量の充足時期は異なるので、地域ごとに自記温度計等を利用し、低温量を把握する必要がある。
- 各品種の休眠打破低温量が明らかになったことから、伏せ込み時期の異なる数品種を組み合わせることにより、出荷期の拡大や労力分散が可能となり、規模拡大が図られる(図3)。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
アスパラガス
規模拡大
出荷調整
品種
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