鮮度保持剤によるシクラメンの品質保持効果

タイトル 鮮度保持剤によるシクラメンの品質保持効果
担当機関 栃木県農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 シクラメンに対する鮮度保持剤(STS剤)の葉面散布により、萎凋花の発生及び花弁の退色が抑制され、観賞持続性が向上する。
背景・ねらい シクラメンは、消費者が長期間観賞できることが商品として重要であり、今後の消費の拡大、安定を図る上でも観賞持続性の向上が鍵を握っている。観賞時における品質低下の内容としては、葉の黄化、花弁の退色が主なもので、それらを抑制するため生産段階での鮮度保持剤(STS剤)の葉面散布による効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 出荷前のSTS剤葉面散布処理は、観賞時の萎凋花発生を抑え(図1、表1)、花持ちを向上させる効果がある(図2)。処理時期は花蕾の未着色時よりも着色時、濃度は50ppmよりも100ppmが効果的である。
  2. 花蕾着色時のSTS剤処理は、花弁の退色を抑え、鮮やかさを持続する効果が認められる(図3)。濃度は50ppmよりも100ppmが効果的である。
  3. 観賞時の黄化葉の発生は、花蕾着色時の50ppm処理で若干抑えられる(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. STS剤はAVB(商品名)を使用した。
  2. 処理は花蕾が着色した後に、株全体がぬれる程度の葉面散布を行うと効果が高い。
  3. 観賞時の温度及び照度がSTS剤の効果に及ぼす影響は未検討である。
図表1 216356-1.gif
図表2 216356-2.gif
図表3 216356-3.gif
図表4 216356-4.gif
図表5 216356-5.gif
カテゴリ シクラメン 出荷調整 品質保持

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