タイトル |
群馬オリジナル緑黄繭蚕品種「青白×200」 |
担当機関 |
群馬県蚕業試験場 |
研究期間 |
2000~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
「青白×200」は、群馬県蚕業試験場が育成した中国種「200」と緑黄繭日本種「青白」との日中一代交雑種である。飼育経過は「ぐんま×200」に比べやや短く、繭は、俵形や浅縊俵形の薄緑黄色の繭を作る。繭重や生糸量歩合、繭糸長は低い値を示すが、繭糸繊度はやや太めとなり、特徴ある薄緑色生糸が生産出来る。
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背景・ねらい |
国際化の進展に伴う原料繭、絹製品の輸入増加等によって、繭価格が低迷し、かつてない厳しい蚕糸情勢となっている。これを打開して蚕糸業の活性化を図るため、外国産との差別化につながる蚕品種の選定、育成が強く要望されている。そこで、群馬県蚕業試験場が保存している蚕品種を活用し、養蚕業の発展が図れるオリジナル蚕品種の開発を目指して、繭色に特徴のある蚕品種の選定・育成を行う。
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成果の内容・特徴 |
- 蚕児の体色は青系で、斑紋は姫である。繭形は俵形と浅縊俵形が混在し、繭色は薄緑黄色、ちぢらは普通である(図1、図2)。
- 繭糸には光沢があり、特徴ある薄緑色の生糸が生産できる(図3)。
- 飼育経過は、「ぐんま×200」に比べ壮蚕期で若干短めになる傾向があり、繭重は 1.75g内外、繭糸繊度は3.1d内外、生糸量歩合は17%内外で、解じょ率は良好である(表1)。
- 本蚕品種は、虫質が強健で飼育管理が容易である。
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成果の活用面・留意点 |
- 本蚕品種は、単繭重がやや軽めなので、5齢盛食期には桑不足にならないよう十分に飽食させることが必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
カイコ
桑
品種
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