タイトル |
大型バリカン茶摘機による年間桑新梢収穫 |
担当機関 |
群馬県蚕業試験場 |
研究期間 |
2000~2001 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
2000 |
要約 |
生桑葉ペーストの原料のための年間新梢収穫技術を開発した。桑園は1.8×0.6m植え付けの根刈り仕立て、地上高50cmで春切りし、萌芽した新梢が50cm以上伸長した段階で、大型バリカン茶摘機で収穫する。年間4回の新梢収穫が可能である。
|
背景・ねらい |
壮蚕用生桑葉ペースト飼料は、桑葉を磨砕した生桑葉ペーストを主原料にしている。この主原料である生桑葉の確保を効率的に行うために、桑新梢のみを収穫し、磨砕することが効率的である。そこで、年間新梢収穫を効率的に行うために、茶葉収穫技術を応用し、大型バリカン茶摘機による年間桑新梢収穫技術を検討する。
|
成果の内容・特徴 |
- 1.8×0.6mの根刈り仕立て桑園の古条を、地上高50cmの高さで春切りし、萌芽した新梢が50cm以上になった段階で茶摘機収穫する。
- 茶摘機(大型バリカン茶摘機:刃渡り110cm、重量10.2Kg、エンジン2サイクル、41.5cc)の運転は3人作業で行う(図1、図2)。
- 収穫に伴って新梢数が増加し(図3)、収穫桑園は茶畑風な景観を呈し、収穫後も下方の葉が残る(図4)。
- 新梢収穫は年4回可能で、10a当たりの収量は2,000Kg以上が可能である(図5)。
- 収穫した新梢は全量細断後、磨砕機に投入してペースト化する。
|
成果の活用面・留意点 |
- 畦間は草生栽培とし、雨滴による桑葉への泥跳ねを防止し、時々刈り払い除草を行う。
- 茶摘機による収穫は1畦を半分ずつ刈る往復運転を行う。
- 収穫時期は新梢長により判断する。
|
図表1 |
|
図表2 |
|
図表3 |
|
図表4 |
|
図表5 |
|
カテゴリ |
病害虫
桑
除草
茶
|