色素添加生桑葉ペースト飼料を用いた多様な色繭・色生糸の生産

タイトル 色素添加生桑葉ペースト飼料を用いた多様な色繭・色生糸の生産
担当機関 群馬県蚕業試験場
研究期間 2000~2002
研究担当者
発行年度 2000
要約 色素を混入した生桑葉ペースト飼料を調製し、5齢起蚕から上蔟時まで給餌することにより、蚕が吐糸営繭した繭はそれぞれ混入した色素に応じた色繭となる。色繭からは、繭色と同系統の色生糸を製糸することが出来る。
背景・ねらい 生糸価格の低迷や絹消費ニーズの多様化進んでいる今日、通常の繭、生糸とは明確に差別化された高付加価値の繭、生糸が新素材として要求されている。そこで、最近開発した壮蚕用生桑葉ペースト飼料による壮蚕人工飼料育の技術を用いて、多様な色繭と色生糸の生産技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 現在までに有効性を確認した色素(表1)を生桑葉ペースト飼料(表2)にそれぞれ混入し、これを全5齢期間中給餌する。
  2. 全ての蚕品種において、色素の種類により異なった繭色に発色できる(図1)。
  3. 黄繭品種、緑繭品種を用いると、用いた色素との混色繭を得ることができる。
  4. 色繭からは繭色に対応した生糸を繰糸することが出来る(図2)。
  5. 色素の種類により後部絹糸腺のフィブロインの染色性は異なった(図3)。
  6. 異なる色繭を混繰することによって1本の生糸の中に各種の色を入れることが出来る。
成果の活用面・留意点
  1. 繭色の濃度は色素添加量により調節可能である。
  2. 色繭から作られた生糸は、化学精錬では精錬時に色抜きが行われることになるので、酵素精錬糸か無精錬糸(すずし)で用いる。
図表1 216386-1.gif
図表2 216386-2.gif
図表3 216386-3.jpg
図表4 216386-4.jpg
図表5 216386-5.jpg
カテゴリ 高付加価値 品種

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