タイトル |
カボチャホモプシス根腐病菌による土壌汚染状況の生物検定法 |
担当機関 |
神奈川県農業総合研究所 |
研究期間 |
1995~2000 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
2000 |
要約 |
生物検定法を用いホモプシス根腐病の発生したカボチャ圃場の土壌を検定することで、ホモプシス根腐病による土壌汚染状況が明らかとなる。
|
背景・ねらい |
三浦半島の夏作物であるカボチャ、メロン等のウリ科野菜に発生するホモプシス根腐病の対策として、太陽熱消毒による防除が効果的である。しかし、太陽熱消毒は夏の天候により効果が左右されることを考慮し、ホモプシス根腐病が発生したカボチャのほ場においてどのように病原菌が分布しているのか生物検定法による調査を行うことで、土壌の汚染されている地点を明らかとする。
|
成果の内容・特徴 |
- カボチャホモプシス根腐病発生圃場の各地点・各深度から回収した土壌を9cmのポットに詰め、本病原菌に対してウリ科野菜の中でも発病しやすいメロン種子(`久留米交配4号'等)を用い発芽した株の発病調査を行うことで、生物検定を行う。
- 生物検定試験を行うにあたり、種子が発芽するまでは底面よりかん水を行う。
- ホモプシス根腐病菌は高温に弱いため、生物検定は10月以降に行う。
- 3週間程度の日数を検定に要する。
- 検定における病印の診断は、メロンの拝辞区がち際より水信条になり根がカツ偏していることを指標とする。
- カボチャのホモプシス根腐病発生圃場では、株元から100cm・深さ20cm~30cmの地点が病原菌密度の高い地点である(図1、表1、表2)。
|
成果の活用面・留意点 |
- カボチャホモプシス根腐病発生圃場より回収した土壌の生物検定を行うことで、圃場の汚染状況が把握できる。
- 土質によってメロン種子が発芽しにくい場合があるので、注意が必要である。
|
図表1 |
|
図表2 |
|
図表3 |
|
カテゴリ |
病害虫
かぼちゃ
生物検定法
根腐病
防除
メロン
|