タイトル |
チンゲンサイ種子を用いた根群形成からみた生育促進細菌の一次選抜方法 |
担当機関 |
静岡県農業試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
チンゲンサイ種子をホーグランド培地上で、温度28℃、5日間暗所栽培後、主根長を計測する方法により、根群形成からみた作物生育促進細菌の一次選抜が可能である。この方法を用い、根圏細菌を選抜すると、根内細菌の方が根面細菌より、主根長を促進する菌の出現割合が高い。
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背景・ねらい |
作物生育促進細菌を効率的に探索するため、チンゲンサイの主根長の長短による作物生育促進細菌の一次選抜方法を開発する。また、この方法を用い、根内細菌と根面細菌の、主根長を促進する菌の出現する割合を調査する。
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成果の内容・特徴 |
- チンゲンサイの根長を短期間で判別する方法は、1/10ホーグランド培地にチンゲンサイ種子を播種し、温度28℃、5日間暗所で栽培し主根長を計測する方法が適当である。この方法は7日間栽培後主根長と側根長の両方を測定していた従来より、迅速な一次選抜が可能である(表1、表2)。
- 根圏細菌の一次選抜は、供試菌を滅菌水で希釈後播種時に添加し、上記条件で栽培した主根長を計測することにより判別する。
- チンゲンサイ及びキャベツから分離した根圏細菌は、いずれも根面細菌より根内細菌の方が、主根長を促進する菌の出現割合が高い。また、キャベツから得られた細菌では、阻害菌の出現割合が少ない(図1、図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 作物生育促進細菌選抜時の基礎資料とする。
- 種子は1シャーレ当たり6粒播種し、生育のよい3株の主根長を計測する。
- 根面細菌は、土壌を洗い落とした根を滅菌水で振とうし、振とう後の溶液をYG(Yeast Glucose)培地で培養し分離した。根内細菌は、土壌を洗い落とした根を70%エタノールで1分間、2.5%次亜塩素酸ナトリウムで2分間振とう後、滅菌水で洗浄し、根を素寒天培地上に静置し分離した。
- 本法で選抜した菌は、メロン・トマトにおいても、同様な傾向が認められた(平成11年度静岡農試成績書p32)。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
キャベツ
チンゲンサイ
トマト
播種
メロン
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