タイトル |
ハイブッシュブルーベリーの施設コンテナ栽培における被覆開始時期と生育 |
担当機関 |
千葉農総研 |
研究期間 |
1994~2000 |
研究担当者 |
加藤修
石井克文
川瀬信三
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発行年度 |
2001 |
要約 |
ハイブッシュブルーベリーは、無加温ハウス内でコンテナ栽培すると、地植え栽培で問題となる樹勢の衰えはなく、露地でのコンテナ栽培以上の収穫量が得られる。3月上旬に被覆を行えばそれ以前に被覆した場合とほぼ同等の収穫期の前進効果が得られる。
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キーワード |
ハイブッシュブルーベリー、施設栽培、被覆開始時期、コンテナ栽培
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背景・ねらい |
ハイブッシュブルーベリーは、無加温ハウス内で地植え栽培すると樹勢が衰えやすいため、コンテナ栽培における生育特性を明らかにする。また、自発休眠打破に必要な低温要求量800~1,200時間を充足し、かつ低温障害が回避できる被覆開始時期を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 露地で5年間育成した、60L鉢植えの「ウエイマウス」及び「スパルタン」を、間口4.5m、奥行き27m、高さ3mの無加温パイプハウスに時期を変えて搬入することで、被覆開始時期を検討した。パイプハウスの屋根部は通年被覆し、サイド部は1998年2月24日~5月8日の期間(3月下旬より昼間サイドを全開にした)被覆した。ハウス内温度は、最高25℃を目標にサイドのビニルと入口の開閉により温度管理を行った。
- 「ウエイマウス」は、3月6日までに無加温ハウスに搬入すれば、露地より開花盛りが8~14日、収穫盛りが10~14日早くなる。1樹当たり収穫果数は露地より多くなるが、果重はやや小さくなる(表1、図1)。
- 「スパルタン」は、3月6日までに無加温ハウスに搬入すれば、露地より開花盛りが6~8日、収穫盛りが21~24日早くなる。1樹当たり収穫果数は露地より多くなり、果重が大きくなる(表1、図2)。
- 屋根部のビニルを通年被覆しても、自発休眠の覚醒に問題は生じない(表1)。
- 無加温ハウスによる収穫期の前進効果は、「スパルタン」が「ウエイマウス」より大きい(図1、2)。
- 平均新梢長は、両品種とも露地と同程度か長く、新梢発生本数も露地と同程度か多くなり、無加温ハウス内でも樹勢は衰えない(表1)。
- 新梢1本当たりの花芽は、「ウエイマウス」では露地と同程度得られる。「スパルタン」では少ないが、花芽の不足する恐れはない(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 品種により施設栽培での熟期促進の効果が異なるので、早期出荷を目的とする場合は品種の選定に注意する。
- 水分が不足すると、新梢先端の萎凋や枯死が発生するので、2~3日おきに十分量の潅水を行う。
- 被覆を早く行い過ぎると、低温害を受ける危険性が増すこと、収穫期の前進効果がそれ以前の被覆に比べて大差ないことから被覆開始は3月上旬が望ましい。また、遅霜により着果不良になることがあるので、開花前には保温の準備をする。
- 受粉のために施設内にミツバチを1群導入する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
温度管理
施設栽培
出荷調整
受粉
品種
ブルーベリー
ミツバチ
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