ハウスみかんの夏枝を利用した作型における葉内成分の月別推移

タイトル ハウスみかんの夏枝を利用した作型における葉内成分の月別推移
担当機関 愛知農総試
研究期間 1999~1999
研究担当者 高瀬輔久
本美善央
榎谷一則
発行年度 2001
要約 夏枝を結果母枝に利用したハウスみかんの葉内成分は、加温開始期以降、N、P、 Cuは緩やかな低下もしくは横ばい傾向を示す。Ca、Mg、 Mn、B、Feは増加し、K、Znは低下する。
背景・ねらい 夏枝を母枝としたハウスみかん栽培における栄養診断は、その作型の相違から露地栽培のデータをそのまま応用することは難しい。そこで、結果母枝の緑化後から収穫期にかけての結果母枝における葉内無機成分の推移について検討し、夏枝を結果母枝とするハウスみかんの施肥及び栄養診断の基礎資料とする。
成果の内容・特徴

  1. 窒素とリンは、加温前までは増加し、加温後はゆるやかに減少して、4月以降はほぼ横ばいとなる。カルシウムは結果母枝緑化期から、マグネシウムは加温後増加を続け、中間水切り期にあたる4月に一旦減少するものの、以降、再び増加する(図1-a、図1-b)。
  2. カリウムは、加温後急速に低下する(図1-a)。
  3. マンガンとほう素は直線的に増加し、マンガンでは3月にわずかなピークが見られる。鉄は、変動が見られるものの増加傾向を示す。(図1-c)。
  4. 銅は加温後ほぼ横ばいで推移する。亜鉛は温前までは増加し、加温後は減少する(図1-d)。

成果の活用面・留意点

  1. 各成分の推移傾向は、採葉時期が一定でない場合の、葉分析値を用いた栄養診断に利活用できる。
  2. カリウム及び亜鉛は、結実期以降減少し、欠乏が発生しやすい要素であるため、肥培管理面での注意が必要である。

図表1 216537-1.gif
図表2 216537-2.gif
カテゴリ 栄養診断 施肥 肥培管理

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