タイトル |
施設キュウリの省力・高生産性のための栽植様式 |
担当機関 |
群馬園試 |
研究期間 |
2000~2001 |
研究担当者 |
金井幸男
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発行年度 |
2001 |
要約 |
施設キュウリの摘心栽培において、通路数を減らし、通路幅を広くして側枝を片側誘引すると、作業時間が短縮し生産性が向上する。栽植密度は、抑制作型では慣行の1,200株/10aに対して720株/10a、促成作型では960株/10aに下げることができる。
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キーワード |
施設キュウリ、栽植様式、栽植密度、誘引法、生産性
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背景・ねらい |
施設キュウリ栽培においては、ハウス内の厳しい労働環境や価格低迷による収益低下などが問題となっている。そこで、キュウリ摘心栽培の生産性向上を図るため、受光態勢の改良、育苗・整枝・摘葉・収穫などの作業時間の短縮が可能となる栽植様式を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 作業時間は、誘引法を側枝片側誘引にすることで、また栽植密度を粗植化することで慣行様式よりも短縮できる(図1)。側枝片側誘引によって側枝誘引準備、側枝摘心・摘葉、薬剤散布、後片付けなどの作業時間が、また粗植化によって育苗、主枝誘引・摘心の作業時間が短縮できる(図2)。
- 中~下位葉が受ける日射量は、慣行様式の側枝両側誘引に比べて改良様式の側枝片側誘引によって、また粗植化するほど高くなる(図3)。
- 抑制作型では、側枝片側誘引によって総収量・上物収量は増加し、さらに粗植化すると生産性も向上する。他方、促成作型では、総収量・上物収量は側枝片側誘引と粗植化によってやや減少し、生産性は慣行様式と同程度となる(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 薬剤散布を行う場合、改良様式では通路の配置から、生育後半に薬剤のかかりにくい部分が発生するので丁寧に散布する。
[具体的デ-タ]
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
育苗
きゅうり
薬剤
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