タイトル |
スプレーバラ新品種「湘南 キャンディ レッド」 |
担当機関 |
神奈川農総研 |
研究期間 |
1987~2000 |
研究担当者 |
原 靖英
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発行年度 |
2001 |
要約 |
バラ新品種「湘南 キャンディ レッド」は、スプレータイプで花色は赤、花形はカップ咲きで、やや大きめの花を咲かせる。1茎の花数は5輪程度、側蕾が少なく、花の高さが良く揃う。養液栽培において生産性は安定しており、市場性も良好である。
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キーワード |
バラ、新品種、湘南 キャンディ レッド、スプレー、赤
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背景・ねらい |
バラは、花き栽培の主要な品目であるが、価格の低迷、産地間競争の激化、輸入量の増加等により生産状況は悪化しており、経営改善を図るためにも、海外育種ではなく独自の品種を育成することが必要となってきている。そこで、気候条件や作型に適合し、品質が高く、多収性の新品種を育成する。
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成果の内容・特徴 |
- 育成経過
1996年5月、当所育成の中間母本「86-64」(「ジェルダニラン」×中間母本「83-16」)を子房親に、中間母本「92-90」(中間母本「86-3」×「マスケラード」)を花粉親に用いて交配を行った(図2)。得られた種子を同年11月に播種し、花形、花色に優れるものを選抜した。 - 品種の特性
- 花色は花弁表面が濃赤、裏面が鮮紅である(図1および表1)。
- 花形はカップ咲き、花弁のタイプは半剣弁、花弁数は平均41枚と多く、花径は6.2cmでスプレータイプとしてはやや大きめの花を咲かせる(図1および表1)。
- 1茎の花数は5輪程度で、側蕾は少なく、花の高さが良く揃う。枝の長さは60cm前後で、花柄は平均8.6cmとやや長い(図1および表1)。
- 切り花用として冬期の収量の大きな落ち込みは見られず、安定した収量が得られ、養液栽培(ロックウールアーチング栽培)等にも適している(図3)。
- 10月~4月までの切り花平均単価は100円前後で市場性は良好である。
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成果の活用面・留意点 |
- 神奈川県では、8戸の生産者が導入し、市場出荷を行っている。県外生産者より栽培希望もあり、種苗の普及が図られている。
- 夏期の高温により、花全体がピンク味を帯びることがある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
育種
経営管理
出荷調整
新品種
多収性
にら
播種
ばら
品種
養液栽培
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