タイトル |
低木類等のマット化可能植物 |
担当機関 |
神奈川農総研 |
研究期間 |
1998~2002 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
グラウンドカバー植物として利用可能な低木類を中心に、薄層容器でマット化栽培を行ったところ、シモツケ、コトネアスター、タイム等、17種21品種・系統でマット化が可能である。
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キーワード |
グラウンドカバー、マット植物、低木類、薄層容器
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背景・ねらい |
マット植物は、芝生のように薄く繋がった根域を持つ、早期緑化を目的とした、グラウンドカバー用の植物材料である。専用の薄層容器(25×25cm深さ4cm)を用いた1年間程度の栽培により、マット植物として利用可能な植物の検索を行う。本年度はアスター・ニチダ他低木類を中心に合計28種37品種・系統について検討を行った。
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成果の内容・特徴 |
- マット化の程度は地上部の被覆率(容器内で80%以上)および落下試験による培養土の崩壊率(約1mの高さから水平に落とした後の分離した培養土の重量比)により判定。
- 地上部の成育は、タイム2品種の被覆速度が速かった。アスター、コトネアスター、ヘデラ・へリックスおよびヤポンノキは茎葉の伸長は旺盛だが、容器内の被覆率は低かった。ツルマサキ・シルバー、サンスポット及びイヌツゲ、ジュニペラス・ブルーパシフィクの一部では13年5月中旬までに被覆率が80%に至らなかった(データー省略)。
- ヤブコウジ2品種、ツルマサキ・シルバー、イワナンテン2種、イヌツゲ・ヒレリは落下試験を行う前に根域が2区画以上に分離しマット化しなかった。
- 落下試験による培養土の崩壊率はタイム、シモツケ・マジックカーペット、ベニシタン、コトネアスター・オータムファイアー、アベリアおよびローズマリーで5%以下と小さく、マット植物として特に有望な樹種である。
- 崩壊率が大きかったヤポンノキ・ウィーピング、モッコウバラ、ヘデラ・ロンベア、マルバツルマサキの4種でも3回の落下試験後も根域の連続性は維持され取り扱いに注意すれば利用可能。
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成果の活用面・留意点 |
- 本試験でマット化しなかった植物種も、栽培期間や植裁密度等、栽培方法の変更によりマット化が可能であると思われる。
- 実際の施工・利用に於いては植裁環境と植物種毎の特性に留意する必要がある。
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図表1 |
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カテゴリ |
アスター
あま
タイム
ばら
品種
ヘデラ
ローズマリー
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