主要鉢花38種の低照度、多水分、低温条件下の日持ち性による分類

タイトル 主要鉢花38種の低照度、多水分、低温条件下の日持ち性による分類
担当機関 (茨城農総セ
研究期間 1998~2000
研究担当者 須田晃
(駒形智幸
高崎正
小玉雅晴
前田茂一)
発行年度 2001
要約 主要鉢花38種類の低照度、多水分、低温条件下の日持ち性について調査した結果、室内の低照度、多水分条件でも日持ち性が良好なものはエキザカム始め6種類あり、逆にコリウス始め4種類は日持ち性が劣る。0℃の低温では、インパチェンス始め10種類が良好な日持ち性を示す。
背景・ねらい 鉢花は種類が非常に多いため、一部を除き観賞時の日持ち性が明らかになっておらず、流通関係者や消費者がどのように管理したらよいか迷う場合が多い。そこで代表的な鉢花について、低照度、多水分、低温条件下での日持ち性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 平均的室内照度である700~1,000lxの低照度で日持ち性が良好な種類には、エキザカム、エラチオールベゴニア、グロキシニア等14種類が挙げられ、劣る種類は、オキザリス、コリウス等12種類が挙げられる(表1)。
  2. 鉢の高さの1/3~1/4の深さに湛水した多水分条件下での日持ちを、慣行法(受け皿に水を溜めないように適宜給水)と比較して分類すると、日持ち性の良好な種類は、インパチェンス、エキザカム、エラチオールベゴニア等13種類、劣る種類には、カルセオラリア、カンパニュラ等10種類が挙げられる。
  3. 最低温度10℃、5℃、0℃、-5℃で受ける障害の程度で低温下での日持ち性を分類すると、10種類が0℃でも障害を受けず、アーケードや軒先のディスプレイ等用途の拡大が期待できる(表1)。5℃で障害を受ける種類は、グロキシニア、クロサンドラ等9種類が挙げられ、冬期の観賞には注意が必要である。
成果の活用面・留意点
  1. ラベルの裏に低照度、多水分、低温条件下での日持ち性を記述することにより、消費者が植物の特性にあった適切な管理をすることができる。
  2. 長期間観賞できることから、消費者は安心して鉢花を購入することができる。
  3. 耐性の調査にあたっては、調査項目以外は一定の条件とした。従って、低照度で湛水する場合や低温で湛水する等不良環境が重複する場合は、日持ちがより短くなることが予想される。
  4. 霜に対する耐性は調査していない。低温に耐えても霜に弱い種類も多いため、屋外に置く場合は注意が必要である。
図表1 216640-1.gif
カテゴリ インパチェンス エキザカム カルセオラリア カンパニュラ グロキシニア コリウス ベゴニア

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