タカクマホトトギスの鉢花化技術

タイトル タカクマホトトギスの鉢花化技術
担当機関 岐阜中山間農技研
研究期間 2000~2000
研究担当者 新川猛
滝孝文
発行年度 2001
要約 タカクマホトトギスを新商材として鉢花化するためには、植物生育調節剤を利用するか、摘心処理により草丈を抑制する。また、花芽分化後の短日処理により開花を早めることができる。
キーワード タカクマホトトギス、鉢花化、植物生育調節剤、摘芯、短日処理
背景・ねらい 岐阜県東濃地域では、シクラメンを中心とした花き栽培が盛んであるが、経営の多様化に向けた取り組みが必要となってきている。夏季の間、施設や労力に余裕があるため、夏季から初秋にかけて出荷できる品目として、従来のホトトギスではなく、市場性が高い黄色花のタカクマホトトギスを鉢花化する。
成果の内容・特徴
  1. 草丈の抑制には植物生育調節剤が有効で、その利用法としては、5月10日頃(4号鉢使用において草丈が約8センチメートルで3節程度の時)にダミノジット剤(成分量80%剤)の300倍液を1鉢当たり約4ミリリットル(成分で10ミリグラム)を散布すると根茎に及ぼす影響が少なく、適度なわい化効果が得られる(図1、表1)。
  2. 摘芯によっても草丈を抑制することが可能で、時期は6月1日から6月10日で株の大きさが10~13センチメートルの頃までに実施することで、花数の減少を防ぐことができる(表2)。
    摘芯は下位2節を残して行い、2番枝が複数発生した場合は、生育の良い枝を一本残して摘除する。
  3. 10時間日長の短日処理を7月中旬~8月上旬に開始し、その後開花まで継続して行うことにより、開花を前進させることができる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 用土に調整ピート等の水持ちの良い素材を用いると、節間が徒長し草丈が高くなるため、注意が必要である。
  2. 梅雨までは遮光せず、梅雨明け以降は遮光を行って葉焼けを防ぐ。
  3. 植物生育調節剤については登録がないので、使用には注意する。
図表1 216649-1.gif
図表2 216649-2.gif
図表3 216649-3.gif
図表4 216649-4.gif
カテゴリ 経営管理 シクラメン 出荷調整 わい化

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる