晩期水利地帯水稲の不耕起乾田直播栽培での晩播によるノビエ防除効果の向上

タイトル 晩期水利地帯水稲の不耕起乾田直播栽培での晩播によるノビエ防除効果の向上
担当機関 岐阜農技研
研究期間 1999~2002
研究担当者 山本好文
野口裕史
発行年度 2002
要約 岐阜県平坦地の晩期水利地帯における不耕起乾田直播栽培は、播種期を5月15日頃まで遅らせることでノビエの発生を軽減できる。
キーワード 水稲、不耕起乾田直播栽培、播種時期、雑草防除、ノビエ
背景・ねらい 岐阜県平坦地の晩期水利地帯では、水田用用水の供給が6月以降となり、大規模営農組織等においては、春作業の集中回避のため不耕起乾田直播栽培を導入している。しかし、不耕起乾田直播栽培は、主としてノビエの多発生が問題となり、普及・拡大が停滞している。
そこで、乾田期間のノビエの発生を軽減する栽培法を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
4月中旬播種では、4月下旬が水稲出芽前除草剤の散布時期となる。しかし、この時期はノビエ発生のピークで小さいことから、前年の稲藁に隠されて除草剤散布効果が不十分となり、ここで取りこぼしたノビエは6月上旬の入水前に散布するシハロホップブチルの適用限界を超え、ノビエが多発する(図1、表1)。
2.
5月中旬播種では、水稲出芽前除草剤散布時期までにノビエが殆ど発生し、大型化した状態になることから除草効果が高まり、ノビエの発生を大幅に軽減することができる(表2、4)。
3.
播種期を5月中旬まで遅らせることによる収量・品質への影響は無い(表3、4)。
成果の活用面・留意点 1.
除草効果を高めるため、播種後出芽前除草剤散布は水稲の出芽直前とするのが望ましい。水稲の出芽期の早限は播種後有効積算温度 50 = Σ(T -10.2) T:平均気温(℃) により推定できる。
2.
ノビエの発生を認めず入水前除草剤を省略した場合は、入水後処理除草剤散布時のノビエの葉令を確認し、適正な剤を選定する。
3.
5月中旬播種は育苗作業と重なるため、春作業の集中回避のメリットが減じる。
図表1 216881-1.gif
図表2 216881-2.gif
図表3 216881-3.gif
図表4 216881-4.gif
図表5 216881-5.gif
カテゴリ 病害虫 育苗 乾田直播 雑草 除草 除草剤 水田 水稲 大規模営農 播種 春作 防除

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