秋ギク「精興の秋」の11〜12月開花電照栽培における奇形花の発生防止

タイトル 秋ギク「精興の秋」の11〜12月開花電照栽培における奇形花の発生防止
担当機関 愛知農総試
研究期間 1998~2002
研究担当者 西尾讓一
青木 献
発行年度 2002
要約 「精興の秋」の電照栽培で花が扁平になる奇形花の発生は、栽培時の窒素施用量の影響は小さく、冬季低温に遭遇した株から親株を増殖し、栽培用の挿し穂を5週間以上冷蔵することにより、その発生率を5%程度に抑えることができる。
キーワード 秋ギク、精興の秋、扁平花、奇形花
背景・ねらい 秋ギク「精興の秋」は、11~12月開花の作型で、上部の茎が扁平化したり、花が扁平化する奇形花が10~15%発生し、問題となっている。そこで、その発生要因を検討しつつ、防止方法を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
従来から、茎の扁平化には窒素の多量施用が関与するといわれているが、「精興の秋」の茎の扁平化や奇形花の発生には窒素施用量の影響は小さい(図1)。
2.
この奇形花発生には、苗の前歴が大きく関与し、親株を冬季の自然低温(ハウス内で可)に遭わせた株から増殖することにより、商品として出荷できない奇形花(重度)の発生を10%以下に抑えることができる(図2)。
3.
さらに、挿し穂を2~3℃で5週間以上冷蔵することにより、発生率はさらに低くなり、5%程度に抑えることができる(図2、3)。
4.
以上のように、「精興の秋」の奇形花は、冬季低温に遭わせた株から親株を増殖し、栽培用の挿し穂を2~3℃で5週間以上冷蔵することにより、発生率を5%程度に抑えることができる。
成果の活用面・留意点 1.
全国の「精興の秋」11~12月開花の作型に適用できる。
2.
親株の更新を適宜行い、老化した挿し穂は用いない。摘芯回数は2~3回に留める。
3.
親株の高温遭遇が奇形花発生の根本と考えられるので、親株圃場は春先より気温を上げない注意が肝要である。
図表1 216936-1.gif
図表2 216936-2.gif
図表3 216936-3.gif
カテゴリ 出荷調整

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