タイトル | ウズラの卵殻質を改善し破卵率を減らすカルシウム給与法 |
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担当機関 | 愛知農総試 |
研究期間 | 2000~2001 |
研究担当者 |
美濃口直和 大口秀司 山本るみ子 花木義秀 |
発行年度 | 2002 |
要約 | ウズラの経済性を考慮した破卵率低減のための飼料中カルシウム水準は3.5%で、 炭酸カルシウム粒度は中粒(0.6 ~1.0mm)が最も良い。 |
キーワード | ウズラ、カルシウム水準、炭酸カルシウム粒度、破卵率 |
背景・ねらい | ウズラは、30週齢以降の産卵期後半より卵殻質の稀弱化に起因する破卵の増加が、経済的に大きな問題とされている。そこで、生産性を損なうことなく、産卵期後半の卵殻質を改善して破卵率を低減させるための、適正な飼料中カルシウム水準及び炭酸カルシウム粒度について検討した。 |
成果の内容・特徴 | 試験1 カルシウム水準の検討 1. 産卵成績は、Ca4.0%区が他の試験区に比べ明らかに低下する(表1)。 2. 卵殻質及び破卵率は、カルシウム水準に比例して改善する(表2及び図1)。 3. 経済性(粗収益)はCa3.5%区が最も高く、Ca3.0%区はCa2.5%区(対照区)とほぼ同等である(表1)。 試験2 炭酸カルシウム粒度の検討 1. 産卵成績は、各試験区間ほぼ同等で有意な差は認められない(表1)。 2. 卵殻質は炭酸カルシウム粒度にほぼ比例して改善する傾向を示し、破卵率は中粒区及び大粒区で有意に減少する(表2及び図2)。 3. 経済性(粗収益)は、中粒区が最も高くなる(表1)。 試験1及び2から、卵殻質を改善して破卵率を低減させるカルシウム水準は3.5%で、炭酸カルシウムの粒度は中粒(0.6~1.0mm)が最も適当と考えられる。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 市販ウズラ用飼料のカルシウム水準は3.0%前後であり、供給源としての炭酸カルシウムの形態は粉末である。成果を活用するにあたり中粒の炭酸カルシウムを自家配合 または委託配合する必要がある。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
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