タイトル | マット植物に適するグランドカバープランツの栽培マニュアル |
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担当機関 | 三重科技 |
研究期間 | 1999~2002 |
研究担当者 |
鎌田正行 内山達也 千田泰義 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 根域のマット化が可能なグランドカバープランツ11種について、効率的生産のためのマット植物栽培マニュアルを作成した。 |
キーワード | マット植物、グランドカバープランツ、栽培マニュアル、用土、施肥 |
背景・ねらい | 景気低迷の影響から生産が低下傾向にある植木産業を活性化させるため、早期緑化、エロージョン防止、雑草発生防止等植栽地における維持管理の軽減が可能となるグランドカバープランツを使用したマット植物(根域をマット状にした緑化植物)を開発する。 そこで、生産現場で活用し易いマット植物栽培マニュアルを作成し、新規格商品として普及の促進を図る。 |
成果の内容・特徴 | 1. グランドカバープランツ98種からマット植物として特に有望な特性を有する11種を選定し、栽培マニュアルを作成した(表1、図1)。 2. 栽培は25×25×4cm・2連のプラスチック容器(T1トレイ)を使用し、植付時期を春期(4-6月)、栽培期間を6カ月以上、出荷時期を秋冬期(10月以降)とし、雨よけビニールハウスを使用する。 3. T1トレイへの植付密度と苗形態について、植物毎に株分け苗、セル成型トレイ育苗苗利用による植付密度を明らかにした。マンネングサ類は植物体を細断し、ばらまき処理する方法で省力的な植え付けが可能である。 4. 栽培用土の調整は、三重県で入手し易い山砂をベースとし、ピートモス、パーライトの配合比(容積比)の用土を植物毎に選定した。山砂2:ピートモス1:パーライト1の配合比を最適とするものが11種中5種で最多となった。配合用土はpH4程度の酸性を呈することから、植物種に応じて消石灰によるpH調整が必要である。 5. 施肥管理は、被覆複合肥料を用土1L当たりN0.4~1.6g元肥処理する。 6. 夏期(7-9月)遮光処理として、11種中9種は30%遮光、チシマタンポポは無遮光、オタフクナンテンは60%遮光が生育に最適である。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 水稲育苗用トレイの利用が可能であるが、根域をトレイ内にまとめるための不織布シート敷設や排水穴の加工等の対策が必要である。 2. 出荷期を過ぎたマット植物は、緩効性化成肥料をN0.5~1.0g/回/トレイ追肥する。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
カテゴリ | 肥料 病害虫 育苗 加工 雑草 出荷調整 水稲 施肥 ばら |